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見習いドS彼氏
第10章 すれ違い
視覚を奪われた奈緒は手探りで辺りの状況を確認する。
五感のひとつが奪われると本当に頼りない気持ちになる。
状況が掴めず怯えている奈緒はヒュンという風を切るような音を耳にした。
次の瞬間臀部に激痛が走り奈緒は悲鳴を上げる。
「立つんだ、奈緒」
痛みでよろけた奈緒に綾宮の冷えた声が命令する。
「痛いっ……ああっ!!」
なんとか四つん這いに立ち上がった奈緒の背中にもう一度激痛が走った。
あまりの痛みに奈緒は再び体勢を崩す。
鞭で責められているのはすぐにわかった。
しかし問題はその鞭の形状である。
智輝が使用したようなバラ鞭という、いわゆる何股にも分かれた鞭というものは音こそ激しいが、痛みは弱い。
鞭で打たれているという被虐感と弱い痛みが快楽をもたらせてくれる。
しかし今綾宮が振るっている鞭はそのバラ鞭ではなく、一本鞭であった。
一本鞭とは長い皮製の鞭で、実際に家畜などに使う本物の鞭であった。
「お、お許し下さいっ……」
さすがの苦痛に奈緒はたったの二発で根を上げてしまった。
「もう根を上げるのか? だらしないぞ、奈緒」
五感のひとつが奪われると本当に頼りない気持ちになる。
状況が掴めず怯えている奈緒はヒュンという風を切るような音を耳にした。
次の瞬間臀部に激痛が走り奈緒は悲鳴を上げる。
「立つんだ、奈緒」
痛みでよろけた奈緒に綾宮の冷えた声が命令する。
「痛いっ……ああっ!!」
なんとか四つん這いに立ち上がった奈緒の背中にもう一度激痛が走った。
あまりの痛みに奈緒は再び体勢を崩す。
鞭で責められているのはすぐにわかった。
しかし問題はその鞭の形状である。
智輝が使用したようなバラ鞭という、いわゆる何股にも分かれた鞭というものは音こそ激しいが、痛みは弱い。
鞭で打たれているという被虐感と弱い痛みが快楽をもたらせてくれる。
しかし今綾宮が振るっている鞭はそのバラ鞭ではなく、一本鞭であった。
一本鞭とは長い皮製の鞭で、実際に家畜などに使う本物の鞭であった。
「お、お許し下さいっ……」
さすがの苦痛に奈緒はたったの二発で根を上げてしまった。
「もう根を上げるのか? だらしないぞ、奈緒」