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見習いドS彼氏
第11章 羨望
結局寝たか寝てないのか自分でもわからない浅い意識のまま夜が明けていた。
会社には体調がまだ優れないという連絡を入れて奈緒の会社へと向かった。
これまで奈緒の会社に行ったことがなかった智輝は少し緊張して自社ビルの自動ドアを潜った。
広いロビーに受付はあった。
しかしそこに奈緒の姿はない。
意を決して智輝は受付へと向かった。
「あの……」
「こんにちは。お世話になります。今日はどちらにご用でしょうか?」
奈緒の同僚の受付嬢は品のよい笑顔で問い掛けてくる。
「あ、荒井奈緒さんは?」
不審者に思われないように心掛けたものの、若干上擦った声は充分に不審者のそれになってしまった。
しかし奈緒の同僚は素直に真実を教えてくれた。
「荒井は昨日付けで別のプロジェクトのメンバーになりました」
「えっ……」
唖然とする智輝の後ろから新たな訪問客がやってきて、答えてくれた同僚もそのものの対応に切り替わる。
「な、奈緒が入ったプロジェクトってっ……」
押しのけるように智輝がもう一度尋ねた。
会社には体調がまだ優れないという連絡を入れて奈緒の会社へと向かった。
これまで奈緒の会社に行ったことがなかった智輝は少し緊張して自社ビルの自動ドアを潜った。
広いロビーに受付はあった。
しかしそこに奈緒の姿はない。
意を決して智輝は受付へと向かった。
「あの……」
「こんにちは。お世話になります。今日はどちらにご用でしょうか?」
奈緒の同僚の受付嬢は品のよい笑顔で問い掛けてくる。
「あ、荒井奈緒さんは?」
不審者に思われないように心掛けたものの、若干上擦った声は充分に不審者のそれになってしまった。
しかし奈緒の同僚は素直に真実を教えてくれた。
「荒井は昨日付けで別のプロジェクトのメンバーになりました」
「えっ……」
唖然とする智輝の後ろから新たな訪問客がやってきて、答えてくれた同僚もそのものの対応に切り替わる。
「な、奈緒が入ったプロジェクトってっ……」
押しのけるように智輝がもう一度尋ねた。