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見習いドS彼氏
第1章 カミングアウト
「その……縄で縛られたり、鞭で叩かれたりっていう……そういう意味?」
念のために確認すると「まあ、そうかな……」といって奈緒が頷いた。
全くの想定外ではあったものの、別れ話を切り出されるよりはよっぽど気楽だった。
「なぁんだ……ビックリさせるなよ。深刻な顔するからもっとヤバい話かと思ったよ」
そういって智輝が笑うが奈緒は未だに深刻な表情だった。
「奈緒?」
「深刻だよ……Mじゃ、ないんだよ……ドMなんだよ?」
重い口調で言われ、智輝は背筋に冷や汗が流れる。
「ま、まぁ、あれだろ? ドSに責められたいってことだろ?」
「そう。智輝に鬼畜に苛められたいの……」
「き、鬼畜って……具体的には……」
智輝が尋ねると奈緒はため息をついた。
「いい? 二度と言わないから、一度きり聞いてね……まずどうしたらいいって聞くのは絶対に駄目なの。御主人様に予測不能な責めを受けたいのがドMのさだめなの……特別に今回だけ言うと中指一本で責められるのは物足りないし、イッたあとすぐやめちゃうのも物足りない……」
普段は自己主張の少ない奈緒が熱っぽく語りだし、智輝はようやくことの重大さに気づき始めていた。
「わ、わかった……頑張ってみるよ……」
念のために確認すると「まあ、そうかな……」といって奈緒が頷いた。
全くの想定外ではあったものの、別れ話を切り出されるよりはよっぽど気楽だった。
「なぁんだ……ビックリさせるなよ。深刻な顔するからもっとヤバい話かと思ったよ」
そういって智輝が笑うが奈緒は未だに深刻な表情だった。
「奈緒?」
「深刻だよ……Mじゃ、ないんだよ……ドMなんだよ?」
重い口調で言われ、智輝は背筋に冷や汗が流れる。
「ま、まぁ、あれだろ? ドSに責められたいってことだろ?」
「そう。智輝に鬼畜に苛められたいの……」
「き、鬼畜って……具体的には……」
智輝が尋ねると奈緒はため息をついた。
「いい? 二度と言わないから、一度きり聞いてね……まずどうしたらいいって聞くのは絶対に駄目なの。御主人様に予測不能な責めを受けたいのがドMのさだめなの……特別に今回だけ言うと中指一本で責められるのは物足りないし、イッたあとすぐやめちゃうのも物足りない……」
普段は自己主張の少ない奈緒が熱っぽく語りだし、智輝はようやくことの重大さに気づき始めていた。
「わ、わかった……頑張ってみるよ……」