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見習いドS彼氏
第5章 呵責と戸惑い
「いいから俺に任せろ」
半ば無理矢理どかせるように留美を立たせて智輝はパソコンに向かった。
留美はケアレスミスが多いものの書類の作り方そのものは悪くない。
見やすくレイアウトされているし、伝えたい要点がわかりやすく明確に書かれている。
その為修正するのは計算だけでよかった。
(この程度の修正なら明日の朝までには間に合うな)
「すいません……私のミスなのに……」
「いや、いいよ。ここまでやってもらえたなら後は少しだ」
「ごめんなさい……私も手伝いますから」
「いいよ。お前はもう帰れ。もうしばらくかかるからな」
せわしく打ち込みながら智輝が答えると留美はしょんぼりと肩を落として部屋を出て行った。
数式を睨みながらチェックをしていると留美がビニール袋を提げて戻ってきた。
「梶野さん、おにぎり買って来ました」
「えっ……あ、ああ。ありがとう」
「味噌汁も買ってきたんで作りますね、レトルトですけど」
「悪いな」
おにぎりの中からツナを選んだ智輝はかぶりつきながら書類の続きをはじめた。
半ば無理矢理どかせるように留美を立たせて智輝はパソコンに向かった。
留美はケアレスミスが多いものの書類の作り方そのものは悪くない。
見やすくレイアウトされているし、伝えたい要点がわかりやすく明確に書かれている。
その為修正するのは計算だけでよかった。
(この程度の修正なら明日の朝までには間に合うな)
「すいません……私のミスなのに……」
「いや、いいよ。ここまでやってもらえたなら後は少しだ」
「ごめんなさい……私も手伝いますから」
「いいよ。お前はもう帰れ。もうしばらくかかるからな」
せわしく打ち込みながら智輝が答えると留美はしょんぼりと肩を落として部屋を出て行った。
数式を睨みながらチェックをしていると留美がビニール袋を提げて戻ってきた。
「梶野さん、おにぎり買って来ました」
「えっ……あ、ああ。ありがとう」
「味噌汁も買ってきたんで作りますね、レトルトですけど」
「悪いな」
おにぎりの中からツナを選んだ智輝はかぶりつきながら書類の続きをはじめた。