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見習いドS彼氏
第5章 呵責と戸惑い
「よし、完成」
出来上がった書類を三度チェックした後、智輝は椅子にだらんともたれかかった。
「お疲れ様でした、梶野さん」
留美は急須でお茶を淹れ、智輝に差し出した。
結局留美は帰れといわれたが残って書類のホチキス止めなどの手伝いをしていた。
「お、さんきゅ」
湯飲みを受け取りながら時計を見ると既に十時を回っていた。
「遅くなっちゃったな」
「すいませんでした……私のせいで……」
「別にお前のせいじゃないよ。これは課としての仕事なんだから。さあ帰るぞ」
お茶を飲み干し、ジャケットに袖を通す。
「でも……私のミスが原因ですし……」
「気にするな」と言いかけて智輝は口を閉じた。
自責の念に駆られてるものに対して『気にするな』は気休めにもならないことを知っていたからだ。
それは新入社員だった頃の自分の経験でよく知っていた。
そしてその解消方法も新入社員の頃に経験で教わっていた。
出来上がった書類を三度チェックした後、智輝は椅子にだらんともたれかかった。
「お疲れ様でした、梶野さん」
留美は急須でお茶を淹れ、智輝に差し出した。
結局留美は帰れといわれたが残って書類のホチキス止めなどの手伝いをしていた。
「お、さんきゅ」
湯飲みを受け取りながら時計を見ると既に十時を回っていた。
「遅くなっちゃったな」
「すいませんでした……私のせいで……」
「別にお前のせいじゃないよ。これは課としての仕事なんだから。さあ帰るぞ」
お茶を飲み干し、ジャケットに袖を通す。
「でも……私のミスが原因ですし……」
「気にするな」と言いかけて智輝は口を閉じた。
自責の念に駆られてるものに対して『気にするな』は気休めにもならないことを知っていたからだ。
それは新入社員だった頃の自分の経験でよく知っていた。
そしてその解消方法も新入社員の頃に経験で教わっていた。