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見習いドS彼氏
第5章 呵責と戸惑い
「本当にいいんですか、こんな店で……」
「いいからいいから。こんな店なんて言い方ないぞ。意外にうまいんだよ、ここ」
迷惑をかけた代わりに酒を奢らせる。それで帳消し。
新入社員の頃、上司にされた方法を留美にもした。
炉辺焼きの居酒屋は見た目は古めかしいが味は確かなものだった。
適当に焼き物を頼んでビールで乾杯をした。
夜遅くであったが店内は繁盛しており、頼んだものが出てくるまではしばらく時間がかかった。
智輝はその間、新入社員の頃に自分もミスをしてその後この店に上司と来たことを留美に聞かせた。
「へぇ、そんなことがあったんですね、梶野さんにも。意外」
「意外か? 結構多いぞミスは。今でもな」
「そんなことないですってっ! 梶野さんって何でも器用にそつなくこなしてできる男って感じですもんっ!」
「んなわけあるか」
照れ笑いを浮かべながらビールを煽っているとホタテのバター焼きやはたはたの焼き物などが運ばれてくる。
それらを口にして留美は歓喜の声を上げて喜んでいた。
自分のつれてきた店に喜んでもらえると何故だか誇らしい気分になる。
無邪気に喜ぶ留美を智輝は微笑ましく見詰めていた。
「いいからいいから。こんな店なんて言い方ないぞ。意外にうまいんだよ、ここ」
迷惑をかけた代わりに酒を奢らせる。それで帳消し。
新入社員の頃、上司にされた方法を留美にもした。
炉辺焼きの居酒屋は見た目は古めかしいが味は確かなものだった。
適当に焼き物を頼んでビールで乾杯をした。
夜遅くであったが店内は繁盛しており、頼んだものが出てくるまではしばらく時間がかかった。
智輝はその間、新入社員の頃に自分もミスをしてその後この店に上司と来たことを留美に聞かせた。
「へぇ、そんなことがあったんですね、梶野さんにも。意外」
「意外か? 結構多いぞミスは。今でもな」
「そんなことないですってっ! 梶野さんって何でも器用にそつなくこなしてできる男って感じですもんっ!」
「んなわけあるか」
照れ笑いを浮かべながらビールを煽っているとホタテのバター焼きやはたはたの焼き物などが運ばれてくる。
それらを口にして留美は歓喜の声を上げて喜んでいた。
自分のつれてきた店に喜んでもらえると何故だか誇らしい気分になる。
無邪気に喜ぶ留美を智輝は微笑ましく見詰めていた。