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私は管理人
第2章 住人の大野さんとのセックス

その夜…

リビングのソファに座って
夫の帰宅を待っているときでも
『ああ…このソファでわたしは抱かれたのね』と
まるで夢遊病者のように
わたしの心は朝の快楽のひと時を回想してしまいました。


ベッドに横たわる夫の顔を見つめながら
この男が大野さんであればよかったのにと
いけないことなのですが
そんなことを想像してしまったのです。

夫の顔を見つめていると、
ふいに夫が目を開きました。
くしくも夫と見つめあう形になってしまいました。

「今夜のお前、ちょっと変だな」

夫の言葉にギクリとしました。

「こっちへ来なさい」

有無を言わさず夫はわたしを抱き寄せました。
そして唐突に、わたしのパジャマのズボンの中へ
手を忍び込ませたのです。

「あん…あ、あなた、ちょっと待って…」

久方ぶりに夫がその気になってくれたというのに、 わたしは躊躇してしまいました。

だって、午前中にわたしは
他の男に抱かれてしまっていたのだから。

あ、もちろん、
あのあとにちゃんとお風呂に入って
体を洗ってきれいにしてましたけど、
もしかしてキスマークとかあったら…
そう思うと気が気ではありませんでした。

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