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私は管理人
第6章 久孝さんと玲子さん

それから二週間は
管理人としての仕事が山積みだったので
わたしは桜本くんのお相手をすることもままならず
おまけに今週末には行くと言っていた大野さんまで
畑の収穫が遅れているから会いに行けるのは来週末になりそうだと連絡してくる有り様でした。

『全然エッチな事をしていないわ…』

来る日も来る日も廊下掃除や溝掃除に明け暮れて
ストレスばかりが溜まってゆきます。

掃除が捗(はかど)り、
今日は午後からなら
自由になる時間が取れそうでした。

『久しぶりに桜本くんと遊んじゃおうっと』

わたしは、いやらしい下着を履いて
久しぶりにミニスカートまで着用して
パンチラで桜本くんを挑発しようと思いました。

『彼が興奮してきたら
キスぐらいしてあげようかしら…』

わたしは彼がいい匂いだと
誉めてくれた大野さんからプレゼントしてもらった香水をプンプンと匂わせて
ルンルン気分で桜本くんの部屋をノックしました。

でも、いくら待っても応答がありません。

『そっか…あの子まだ大学生だったわね
こんな時間に在宅している訳ないわね』

あ、そうだ!
昨日、4階の杉本さんから
「おはぎ」を頂いたんだわ。
それを持って
脇坂さんのお部屋でお茶でもしましょう。

わたしは部屋に戻って菓子折りを手にすると
急いで脇坂さんの部屋を訪ねました。



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