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私は管理人
第6章 久孝さんと玲子さん
脇坂さんの部屋の前に立ち、
いざインターホンを鳴らそうとしましたが
部屋の中から何やら色っぽい声が…
『あら?来客かしら?
それにしても、この声は…』
廊下側のキッチン小窓が少し開いていたので
わたしは背伸びをして中の様子を伺いました。
リビングは死角になって覗く事は出来ないけれど
声だけはしっかりと聞き取る事が出来ます。
「ほんとにこんなおばさんでいいの?」
艶かしい脇坂さんの声です。
「年齢差とか関係ないじゃないですか
僕は先日あなたにお会いして
一目惚れしてしまったんです」
これは…
ううん、間違いないわ!
この声は桜本くんだわ!!
「嬉しいわ…そんな事を言ってくれるなんて…
じゃあ、今だけ私の彼氏になってね」
脇坂さんはそう言うと
パタンと何かを倒す音がしました。
「あなたごめんなさい…
少しだけ目を瞑っていてね」
きっとご主人の遺影を伏せたのに違いありません。
「早くこっちにきてくださいよ
僕はもうカチカチになっているんだから」
カチカチ?
桜本くん、何を言ってるの?
まさか、脇坂さん相手に勃起しているんじゃ…
わたしの予想は当たっていました。
カチャカチャとベルトを外す音がして
「まあ!すごく勃起しているのね」と
脇坂さんの弾んだ声が漏れてきました。