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淫夢鉄道の夜
第2章 ヤリサーのリーダーだった男
しばらくすると、友樹の股間も落ち着いてきた。佐藤と並んで、のんびりと湯につかる。二人は岩を枕替わりに頭をもたせかけ目を閉じていた。
「高倉さんは結婚してるんですか」
「ええ、3年前にしました」
「お子さんは?」
「いません。妻と二人暮らしです」
「そうですか。だったら奥さんも誘ってあげればよかったのに」
「誘ったんだけど、来てくれませんでした。鉄道には興味がないようで。私は友達と温泉に行くことにするから、好きなだけ写真を撮ってきていいわよ、って言ってました」
ハハハ。佐藤は笑った。
「ちゃんと温泉があるって言ってあげれば付いてきてくれたかも知れなかったですね」
「そうですけど、知らなかったし。第一、僕の目的は温泉じゃないですから」
「なるほど。鉄オタとしては当然です。でも、そうすると奥さんは、今頃どこかで温泉を楽しんでるんだ」
「ええ、たぶん。友達とラインのやり取りをしてましたから」
「どこの温泉か、ご存知ですか」
「いえ、知りません」
「フーン。意外とここだったりしたら笑えますね。廊下でばったり会ったりして」
「さすがにそれはないでしょう」友樹は苦笑した。「ところで佐藤さんはどうなんですか、奥さん」
「ボクは独身です。気ままにやってます」
「そうですか。それはそれでちょっと羨ましいかも知れませんね。やっぱり結婚するといろいろ制約もありますから」
「そうでしょう。だから僕は結婚しないんです。独身が一番ですから」
佐藤はゆっくりと湯をかき回している。
「高倉さんは結婚してるんですか」
「ええ、3年前にしました」
「お子さんは?」
「いません。妻と二人暮らしです」
「そうですか。だったら奥さんも誘ってあげればよかったのに」
「誘ったんだけど、来てくれませんでした。鉄道には興味がないようで。私は友達と温泉に行くことにするから、好きなだけ写真を撮ってきていいわよ、って言ってました」
ハハハ。佐藤は笑った。
「ちゃんと温泉があるって言ってあげれば付いてきてくれたかも知れなかったですね」
「そうですけど、知らなかったし。第一、僕の目的は温泉じゃないですから」
「なるほど。鉄オタとしては当然です。でも、そうすると奥さんは、今頃どこかで温泉を楽しんでるんだ」
「ええ、たぶん。友達とラインのやり取りをしてましたから」
「どこの温泉か、ご存知ですか」
「いえ、知りません」
「フーン。意外とここだったりしたら笑えますね。廊下でばったり会ったりして」
「さすがにそれはないでしょう」友樹は苦笑した。「ところで佐藤さんはどうなんですか、奥さん」
「ボクは独身です。気ままにやってます」
「そうですか。それはそれでちょっと羨ましいかも知れませんね。やっぱり結婚するといろいろ制約もありますから」
「そうでしょう。だから僕は結婚しないんです。独身が一番ですから」
佐藤はゆっくりと湯をかき回している。