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月一回、ほとばしる熱情
第1章 キッチンから始まった
 夫と激しく舌を絡ませながら腰を振り、ビリビリと痺れるような快感に酔いしれながら、今ある快感とこれからあるであろう快感と、それを共有する夫のことしか考えられなくなってくる。
「あっ、んぅ……」
 腰を下ろす時に夫が腰を突き上げたので、奥まで一気に肉棒が柔肉を貫いた。
 さっきしたばかりなのに、すぐに互いに腰を激しく振り合って快感を貪る。
「あぁ……、気持ちいい……」
 耳元で囁かれ、膣がきゅっと締まり快感が大きくなる。
「あぁ、はあ、あぁ……。私も気持ちいい……。イっちゃいそう……」
 腰を振る度に湯が揺れてちゃぷちゃぷと音が鳴った。そこに二人の喘ぎ声が重なり音楽を奏でているようだった。
「あ、あぁ……、気持ちい……。奥、当たってる……」
 大きくなる快感に絶頂が近いことを感じたが動くことが辛くなってきた。
 夢中で腰を振り続けるうちに、頭がクラクラとして身体が支えられず夫の胸に身体をあずける。
 動きを止めた夫は心配そうに大丈夫か? と声をかけてくれる。
「ちょっとのぼせちゃったみたい」
 そういうと夫がそのまま私を抱えて浴室から出してくれた。

 夫にしがみついて濡れたままリビングのソファーまで移動して、ソファーに私を下ろすと夫は中から出ていって、タオルとお水を持ってきて私に手渡した。
 受け取った水を飲み、息を吐く。冷たい水が喉から胃を冷やしていく。火照っていた身体をも鎮めていくようだった。
 タオルで身体を拭いて少しソファーで寝転んで涼んだ後、服を着ようと立ち上がるとダイニングテーブルの椅子でスマホを触っていた裸のままの夫が寄ってきた。
「大丈夫? まだ涼んでいた方がいいんじゃない」
 心配そうに聞いてくる顔が可愛くて自然と口元が緩んでしまう。
「大丈夫だよ。ほんとにちょっとのぼせただけだし、お腹すいちゃったもの。あなたもお腹空いてるでしょ? 服着てお昼ご飯作るわね」
「分かった、取ってくるね」
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