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月一回、ほとばしる熱情
第1章 キッチンから始まった
 早くそっちも触れて欲しい。舐めて欲しい。なんなら夫のモノで貫いてかき回して欲しい。そう思うのに、夫の指も舌も一向に前にこようとはしない。
 それどころか内ももを指の腹で微かに撫でたり、キスをしたりして余計に焦らしてくる。
 ピピピピッ……ピピピピッ……。
 タイマーが鳴って夫がそれを止めにいった。
 私は鍋の中身をザルに空けてパスタの仕上げ作業に入った。

 向かい合って席に着いて食事を始めたものの下半身がうずいて仕方がない。
 早く繋がりたい。そんなことしか考えられず、パスタを味わう余裕もなくとりあえず腹に詰め込む。空いていたお腹は満たされたものの、余計に満たされていない部分が鮮明になって我慢ができず、夫の背に回って抱きつく。
「まだ食べてるから、もうちょっと待って」
「待てない。早くしたい」
 優しくいう夫。食事を急かしている自分をみっともなく感じる。
 普段はムラムラしても我慢できるのに。自分でなんとか慰めるのに。だけど、今日は夫とたくさんできると分かっている。だからどうにも自分を抑えておくことができなかった。
 下を見れば元気にこちらを見返してくる夫の息子がいた。手を伸ばして軽く触れる。
 夫の体が震え、私は次に内ももを撫でた。大きな反応はしないが足の付け根の近くを撫でると、モノがぴくぴく跳ねるので感じていることが分かる。
「分かったよ。早く食べるから寝室で待ってて」
 根を上げた夫のいう通りにするべく、パスタ皿をとりあえず水につけて寝室にそそくさと入って夫を待った。

 ベッドに仰向けに寝転がってどんなことをされるのか、どんなことをしてあげようかと考えていると、夫が思ったよりも早くやってきた。
 仰向けに寝転がった私の上にまたがって膝立ちになっている夫を見つめる。
 屈んだ夫は微かに触れるくらいのキスをした。
 微かに触れた唇がもどかしくて、腕で夫を引き寄せもっと激しいキスをしたかったが、両腕をベッドに押さえつけられてしまい身動きが取れなくなる。
 私をベッドに押さえつけるようにしたまま、また夫の唇が軽く重なる。
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