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契約的束縛・過ぎ来し方(すぎこしかた)のメモリー
第3章 メモリー仁科

始めのうちこそショーには出ていたが最近は裏方に回ることが多く、私のプレイのせいなのか事前準備を済ませた調教者をショーへ立たせるまで持っていくほうに向いており、ライランが私と言うのも理解出来るが私とてショーのほうがいいに決まっている。これも私が不服の理由の一つ。
「……で、七名の簡単な資料」
一つ貰っている個室に置いてあった今回の資料、まだ最低限調教を受けやすくしただけでどんな調教が合うなどの個別な方向性はない。それを探るのも私の役割で、見つけ次第合う調教師へと回されてゆく。
「仕方ありません、やらなければ終わりませんので」
気になった資料を上にして私は初調教のために歩き出す……渋々ながら。
●
一番始めに向かったのは十七歳女性性交記録無し、久しぶりになる処女の部屋。私にだって多少の好みは存在する、犯すとかは度外視しても穢れの知らない処女は私の興味を引いた。
部屋に入ってみれば両手両足に枷を付けられベットで震える少女の姿が目に入る、それは私の加虐心に火を点けるもの、純真な躰を汚す背徳感に心躍るのを止められない。
「はじめまして」
「……ひっ!?」
「大丈夫、私はあなたに痛い思いはさせません」
震える少女の傍に座り耳元で一言……。
「私の話を聞いてください。あなたが私の言うことを聞けば、あなたには今まで体験したことのない快楽を与えましょう。……興味ありますよね?」
「あ……」
「そう、躰のこわばりを解き私に身を任せて」
「…………は、い」
甘い口調で女性の心を掴むそれが私なんでしょう、調教師用に性格を作っているわけではなく自でこの性格なのはもうどうしょうもないもの。ですが一言で陥落とは少し面白くありません。この年齢は性的なものに一番興味がある年頃、でも堕ちるのが早すぎる。

