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契約的束縛・過ぎ来し方(すぎこしかた)のメモリー
第4章 メモリー本郷

性的刺激さえあれば射精しイケるんだ男とはそんなもの、女の胎内の締りからして簡単にイケるだろう。多少キツさを満喫しながら自分勝手な律動を繰り返し己の射精へと突き進む。
「……出すぞ」
「んぁー! 中に……中にください」
「あぁ……」
どうせ避妊薬くらい飲んでいるんだろう、俺は躊躇いすら見せず大振りに腰を振り女の胎内に白濁をぶちまけた!
「あ……中が……」
「……ふっ」
イッてしまえば女に用などない、さっさとペニスを引き抜き適度に後始末をした段階で女を無視し部屋からは出た。女が本気で感じていたのか、その後どうしていたのかそれすらも確かめないで……。
●
朝方対象者の屋敷に帰宅し、俺は他のボディーガードと交代すれば一日の終わり。割り当てられた部屋に戻り、性行為そのままだったのでシャワーを使ってからベットに転がる。
「はぁ……」
釈然としない、いや釈然としないのは俺の心のほう。大した感情もなにもなく……あんな風に女を抱きたい訳じゃない、ではどんな風に抱きたいんだと問われれば俺は返答に困るんだろうな。
(そもそもボディーガードになってから爆発的に増えた性行為……俺の意志を無視して)
女性という概念から女という男的見下した考え、自分がよければそれでいいそんな一方的な行動、この世界に来てからの俺はどこかに心を置いてきた感じがする。

