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契約的束縛・過ぎ来し方(すぎこしかた)のメモリー
第4章 メモリー本郷

「俺らしく……は無理だな、こんな事には慣れてない」
そう俺はまだ女が苦手のまま、あんな風に話すのはどう話していいのか分からないがため。少ない女性経験からいきなり商売女だぞ、落差が激し過ぎるだろ?
ボディーガードのほうは思いはあれど無難にこなしてはいる、それに拘りも無くなって来てもいる、だがなボディーガードにセックス込みなんて話などあるわけないだろう!
そうは思えども……あの場所で拒否してどうする? 拒否する事は出来るには出来る、だが対象者の意志を無視するんだ俺の立場が悪くなるんだろうな。
そこまでする気はなく無難に受け流していたらこの状態、今の対象者とのボディーガード契約は残り一ヶ月切っているんだからこのまま黙って従うしかない。
「とにかく一度寝て体力と精神力を回復させなきゃ意味がないな」
今夜が休みだったらこのまま気晴らしでもするだろうが、あいにくと今夜も出番ときた。俺でも徹夜で何日もなんて馬鹿な事は出来ん、こんな理由で素直に寝るほうを選択し束の間の眠りへと入っていった。

