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初めてはお兄さんと
第1章 お酒に酔った勢いで
「いつの間にこんなにエッチになったのかな。僕に抱いて欲しいなんて」
 ベッドに腰かけているお兄さんはそういいながら、一糸まとわぬ姿でそばに立つ私の輪郭をなぞるように視線を這わす。
「初めては、どうしてもお兄さんとしたかったんです。ずっと、好きだったから」
 自分から服を脱いだとはいえ、じろじろ見られることに耐えられず大事なところに手をあてて隠そうとしてしまう。
 お兄さんがその手を取って引き寄せる。
 引かれた勢いでお兄さんの前に膝を着いた。足を開いてベッドに腰かけるお兄さんの股間がこんもりと膨らんでいるのが目に入り、私の裸を見て興奮してくれていることに嬉しくなる。
「気になるの?」
 中身がどうなっているのか気になって見ていたら、そう声をかけられた。
 膨らんでいるところを見つめながら頷くと、お兄さんがベルトを外しだす。
 ぶるんと現れた想像していたよりも大きなモノに、こんなものが私の中に入るというのだろうかと微かな不安がよぎった。
 セックスについてそれなりの知識はあるし、オナニーだってしている。覚悟を決めてお兄さんに抱いて欲しいといったはずだった。穴に指を一本入れたことがあるしセックスなんて余裕だと思っていたのに、目の前のモノに覚悟が揺らいで少し引き返したくなる。
 でも、ここまで来たら後戻りはできない。それに、こんなに大きくなっているということは、お兄さんが私でちゃんとエッチな気分になっているということだ。お父さんの娘とか関係なく、一人の女性として見られているということだと思った。
 ここで引き返せば一生後悔する。好きな人と結ばれるチャンスが巡って来るなんて奇跡なんだから。例えそれが身体だけなのだとしても。
「舐めてみてくれないかな?」
 私が考えを巡らしていると、片手を取りながらお兄さんがいった。取られた手は、そそり立つ肉棒に添えられる。
「あんまり強く握らないで。そっと支えるように根元を握って」
 いわれるがままに軽く握ると、肉棒の硬さや熱さが伝わってきた。脈打つように動くモノに口を近づける。
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