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満ちる満ちる満ち足りる
第4章 愛しのペリー
「♪♪~ペリーMY LOVE~♪」

三原にもらったオルゴール

幸子は男性にプレゼントを貰ったことはあるが
オルゴールは初めてだった
聞き惚れる

「俺に土産は~?これにしてって言ったじゃ~ん。」

彰がスマホの画面を見せる
ピンクのローターが写っていた

「はいはい。また今度ね。」

「幸子がその気になったら使おうと思ったのにさ。」

「三原さんの前で買えるわけないでしょ。」

「そっから盛り上がったかも知れないのに。」


彰はリビングで新聞を読んでいる
ドタバタ始まった2人のルームシェアも
日常となった
今では昔のクラスメートのようだ
彰はというと、ちょくちょく痴漢めいた?行為はあるものの
あの夜以来、関係を持つことはなかった

それは幸子にとってはありがたかった
彰には普通に幸せになってもらいたいのだ
幸子は元夫と壊れたが
彰には未来がある
幸子が阻むわけにはいかないのだ

幸子はポットで湯を沸かしながら
三原との事の顛末を話す

「幸子の爆乳を持ってしてもあの長身を落とせなかったか。」

先日彰は、三原の顔を見ている
相談するにも話が早かった

「バーに誘われて何もないとか草。」

「指輪してたでしょ。既婚者なのよ。」

「可哀想な幸子ちゃん。下着を洗濯する俺の身にもなれよー。あんなド派手付けて、、何もないとか、、っくくく。」

彰が笑っている
幸子は彰の分の紅茶に砂糖を入れる
出張先で買ってきたカモミールだ

「あ、そういえばさー。俺幸子の会社に出向になるかも。内示出てたわ。」

「今の時期に?珍しくない?」

「俺様の仕事ぶりを買われたのさ。」

「また会社の女の子に手ぇ出したとか?」

「ちげーよ。あ、その三原とかいう奴の好み聞き出してやるよ。」

「三原さんは上司なの!呼びすてにしないで!」

「幸子は騎乗位が好みですって教えててやろうか。っっくくく」

彰はこう見えてインテリ大学を出ていて
仕事ができる
幸子は複雑だったが、さすがの彰も会社で下ネタは言わないだろう
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