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満ちる満ちる満ち足りる
第4章 愛しのペリー
「おはようございます。この間はありがとうございました。」
幸子が出社してエレベーターに乗るとちょうど三原が乗ってきた。
二人っきりだ
今日はツイてるなあ
彰のインチキ占いもたまには当たるじゃない
「おはよう。昨日は眠れた?」
「はい。おかげさまで。」
本当におかげさまだった。
朝から爽やかな三原の声が聞けて幸子は上機嫌だ
「三原さんは良く眠れましたか?」
「うん。。実は昨日吉村さんが夢に出てきたよ。」
「え、どんな」
そこでエレベーターが開いて
一人の男性が乗ってくる
彰ではないか
「あっ」
3人同時にハモる
「幸子がお世話になってます。」
彰は家にいるときとは違い、社会人らしく振る舞う
「ああ、この間の!僕こそ吉村さんには大変お世話になっていて。」
三原は彰を覚えていたようだ
エレベーターが到着する
「じゃ、僕はここで。」
三原が降りて見えなくなると
彰は幸子の尻を撫でた
「きゃっ。」
「こいつTバック穿きやがって」
「あたしの勝手よ。それより、今日からなの?うちで働くの」
「今日は下見。挨拶回りも兼ねて。」
「へぇ。そう。」
幸子はなるべく平静を装う
彰と親しいことは会社で公にしたくない
「とにかく、幸子って呼ばないでよね。」
「ちぇー。」
始業
幸子は先週の溜まった仕事を片付けていた
出張は楽しかったが、その分会社での業務が山積みだ
今日は残業かしら
その時内線が鳴る
相手は三原だった
「お疲れ様です。この間の取材の事なんだけど。」
幸子は電話で三原と業務の話しているのが不思議だった。先日の素敵な夜が、遠い昔の事のように思える
三原が流暢に話す
幸子は急いでメモを取る
今は仕事に集中しなきゃ
業務の話を終えると三原が事務的に切ろうとする
「あ、あの」
「何?」
「黙っててもらえませんか。ルームメイトのこと。」
「、、、分かった。あ、あとさっき僕が言ってた夢のことなんだけど、、、気にしなくて良いから。」
「えっ。」
三原は忙しそうで早々切ってしまった
気にしなくていい、が、一番気になるのだ
ふと顔を上げると遠目に
彰が上役に挨拶をしているのが見えた
家では見せない姿だった
チャラ男もいっぱしの社会人なのだ
幸子は感心する
幸子が出社してエレベーターに乗るとちょうど三原が乗ってきた。
二人っきりだ
今日はツイてるなあ
彰のインチキ占いもたまには当たるじゃない
「おはよう。昨日は眠れた?」
「はい。おかげさまで。」
本当におかげさまだった。
朝から爽やかな三原の声が聞けて幸子は上機嫌だ
「三原さんは良く眠れましたか?」
「うん。。実は昨日吉村さんが夢に出てきたよ。」
「え、どんな」
そこでエレベーターが開いて
一人の男性が乗ってくる
彰ではないか
「あっ」
3人同時にハモる
「幸子がお世話になってます。」
彰は家にいるときとは違い、社会人らしく振る舞う
「ああ、この間の!僕こそ吉村さんには大変お世話になっていて。」
三原は彰を覚えていたようだ
エレベーターが到着する
「じゃ、僕はここで。」
三原が降りて見えなくなると
彰は幸子の尻を撫でた
「きゃっ。」
「こいつTバック穿きやがって」
「あたしの勝手よ。それより、今日からなの?うちで働くの」
「今日は下見。挨拶回りも兼ねて。」
「へぇ。そう。」
幸子はなるべく平静を装う
彰と親しいことは会社で公にしたくない
「とにかく、幸子って呼ばないでよね。」
「ちぇー。」
始業
幸子は先週の溜まった仕事を片付けていた
出張は楽しかったが、その分会社での業務が山積みだ
今日は残業かしら
その時内線が鳴る
相手は三原だった
「お疲れ様です。この間の取材の事なんだけど。」
幸子は電話で三原と業務の話しているのが不思議だった。先日の素敵な夜が、遠い昔の事のように思える
三原が流暢に話す
幸子は急いでメモを取る
今は仕事に集中しなきゃ
業務の話を終えると三原が事務的に切ろうとする
「あ、あの」
「何?」
「黙っててもらえませんか。ルームメイトのこと。」
「、、、分かった。あ、あとさっき僕が言ってた夢のことなんだけど、、、気にしなくて良いから。」
「えっ。」
三原は忙しそうで早々切ってしまった
気にしなくていい、が、一番気になるのだ
ふと顔を上げると遠目に
彰が上役に挨拶をしているのが見えた
家では見せない姿だった
チャラ男もいっぱしの社会人なのだ
幸子は感心する