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満ちる満ちる満ち足りる
第1章 再会
「え、恭二君とばったりあったの!もろ幸子のタイプだったんもんねぇ。アラフォーで中肉中背な感じ。なんで二人付き合わなかったのか不思議だったもん。で、次いつ会うの?」

「いやいや、連絡先知らないし。」

「聞かなかったのぉ!あたしに任せて。尚哉に聞けば分かるからさ。」


仕事終わり、幸子はあの頃のグループの一人、真由と待ち合わせてイタリアンを食べている。真由の積極的な性格は今も健在のようだ。


「でもさあ、真由たち付き合うの早かったよね~。」

「そして別れるのも早かった。あ、尚哉から返事来たよ。貸して携帯。登録してあげる」

「早!いやいいよ、登録したところでさあ。」

「連絡とるくらい良いでしょ。あ、返事来たよ~恭二様明日の昼なら空いてるって。」

「勝手に約束したんかい!」


真由の強引さは相変わらずだが、幸子は満更でもなかった。明日恭二に会えるのだ。幸子はニヤニヤしていた。


「そういえば、桜と大悟君も同じ島に転勤なったらしいね。同じ時期に(笑)二人がくっつくのも時間の問題かもね~。て、聞いてる?幸子」

「へ、何?ああ、桜たちね。何でもかんでもくっつけたがるんだから真由は。真由みたいに積極的だったらねぇ。てか、尚哉くんと別れても連絡取るって凄いね」

「時々会ってるってゆうか、セフレになっっちゃったというか。うちらってさ、何か似てるのよ。」

「まじか!まあそれも1つの関係なのかもね~」

「お、恭二くん今フリーらしいよ~尚哉情報。いいよねぇアラフォーの男の人って少し肉ついてきてさあ。そのしがない感じがたまんないわ。幸子、チャンスね」

「でも、、」 

「なーに言ってんの。恋愛の一つや二つバカンスよレジャーよ」

「ま、明日はとりあえずお茶だけだし、昼だし」


幸子は久々の異性とのデートに浮き足立っていた。真由の奔放な考えに驚きながらも、背中を押される気もするのだった。
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