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満ちる満ちる満ち足りる
第1章 再会
「こんな緩むの久し振りだなあ~。ずっと仕事と家の往復だもんなあ。あ、ごめんね愚痴っぽくなって」
窓からは海が見える。潮風が心地よい。幸子は仕事を一段落させて恭二がおすすめだという紅茶シフォンケーキを食べている。堅物なのにこんな可愛いカフェを知ってるなんて。昔の彼女と来たのかしら。興味がそそる
「良いでしょこのカフェ。俺も元嫁とたまに来るんだここ」
「え、恭二くんバツイチだったの?知らなかった」
「こう見えてね。なんだろな、別れても昔の友達に会う感覚かな。不思議だよな」
幸子は複雑な気分だった。一回経験している男の人って不思議な魅力がある。でも、今でも会ってるのか。。別れた奥さんどんな人なんだろ。ふと恭二のアイスコーヒーを飲んでいる手を見る。ごつごつしてて素敵だな。触りたいな触られたいな。その手で今まで何人の人を触ってきたのかしら。妄想が駆け巡る
「まあ元嫁は同業者ってこともあって、仕事で会うのがほとんどなんだけどね。ごめんねビックリさせて。あ、俺もそのケーキ食べたいな」
「はい。あーん」
冗談で一口差し出したつもりだったが、恭二はパクッと食べてしまった
「た、食べやがった!」
「美味しいね。連れてきた俺サイコー」
幸子は心から笑っている自分に気付いた。いかに日々殺伐とした生活を送ってきたのだろう。そして恭二の新事実を知ってますます惹かれていく幸子であった。
日も暮れてきた。そろそろ帰らねばと思う。
「さっちゃん」
ふと顔を上げると恭二がまっすぐな目で幸子を見つめる。さっきまで笑っていた幸子は急にドキドキしてきた。
「俺んちで飲み直さない?」
窓からは海が見える。潮風が心地よい。幸子は仕事を一段落させて恭二がおすすめだという紅茶シフォンケーキを食べている。堅物なのにこんな可愛いカフェを知ってるなんて。昔の彼女と来たのかしら。興味がそそる
「良いでしょこのカフェ。俺も元嫁とたまに来るんだここ」
「え、恭二くんバツイチだったの?知らなかった」
「こう見えてね。なんだろな、別れても昔の友達に会う感覚かな。不思議だよな」
幸子は複雑な気分だった。一回経験している男の人って不思議な魅力がある。でも、今でも会ってるのか。。別れた奥さんどんな人なんだろ。ふと恭二のアイスコーヒーを飲んでいる手を見る。ごつごつしてて素敵だな。触りたいな触られたいな。その手で今まで何人の人を触ってきたのかしら。妄想が駆け巡る
「まあ元嫁は同業者ってこともあって、仕事で会うのがほとんどなんだけどね。ごめんねビックリさせて。あ、俺もそのケーキ食べたいな」
「はい。あーん」
冗談で一口差し出したつもりだったが、恭二はパクッと食べてしまった
「た、食べやがった!」
「美味しいね。連れてきた俺サイコー」
幸子は心から笑っている自分に気付いた。いかに日々殺伐とした生活を送ってきたのだろう。そして恭二の新事実を知ってますます惹かれていく幸子であった。
日も暮れてきた。そろそろ帰らねばと思う。
「さっちゃん」
ふと顔を上げると恭二がまっすぐな目で幸子を見つめる。さっきまで笑っていた幸子は急にドキドキしてきた。
「俺んちで飲み直さない?」