この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
冬雪記
第2章 調教

竹蔵が手にしているのは六十センチほどの長さの黒い棒だった。
棒の先端に長方形で平べったくて堅そうなものが付いている。
竹蔵が握っている部分はラケットのグリップの様になっている。
さらに、そこに付属している革製の輪に手首を通し、落ちないようにしていた。
竹蔵が持ってるのは乗馬用の短鞭だった。
「さあ、奥さん、自分の立場を分かってもらおうか……」
竹蔵は言うと鞭を一振りし風切音を響かせる。
竹蔵に背を向けたままの亜由美は、得体の知れない音に身を震わせる。
「聞こえるかい? これはな、乗馬用の短鞭ってやつだ」
竹蔵は言うと、向けられている亜由美の背中に先端の長方形の部分を当てた。
「きゃっ!」
ひやっとした感触に亜由美は悲鳴を上げた。
「……奥さん、今背中に触れたのはフラップって言う部分だ。ここで馬を打つのさ。この鞭、何に使うか知っているかい?」
「やめて…… お願い……」
「それは答えじゃないねぇ……」
竹蔵は含み笑いをする。
「答えはね、馬の注意を促したり、活を入れたりするのに使うんだ…… 分かるかい? 言う事を聞かないヤツに使うんだよ」
「……言う事を聞くわ。だから……」
「ふむ……」
竹蔵は震える亜由美の背中を見る。
「反省するのは良い事だが…… 遅かったね」
亜由美の背を離れた鞭は、風切り音を立てて、亜由美の腰を打った。
コンクリートの壁と天井に鋭い音が響き渡った。
「いやあぁぁぁぁ!」
亜由美が絶叫し、身を捩る。
棒の先端に長方形で平べったくて堅そうなものが付いている。
竹蔵が握っている部分はラケットのグリップの様になっている。
さらに、そこに付属している革製の輪に手首を通し、落ちないようにしていた。
竹蔵が持ってるのは乗馬用の短鞭だった。
「さあ、奥さん、自分の立場を分かってもらおうか……」
竹蔵は言うと鞭を一振りし風切音を響かせる。
竹蔵に背を向けたままの亜由美は、得体の知れない音に身を震わせる。
「聞こえるかい? これはな、乗馬用の短鞭ってやつだ」
竹蔵は言うと、向けられている亜由美の背中に先端の長方形の部分を当てた。
「きゃっ!」
ひやっとした感触に亜由美は悲鳴を上げた。
「……奥さん、今背中に触れたのはフラップって言う部分だ。ここで馬を打つのさ。この鞭、何に使うか知っているかい?」
「やめて…… お願い……」
「それは答えじゃないねぇ……」
竹蔵は含み笑いをする。
「答えはね、馬の注意を促したり、活を入れたりするのに使うんだ…… 分かるかい? 言う事を聞かないヤツに使うんだよ」
「……言う事を聞くわ。だから……」
「ふむ……」
竹蔵は震える亜由美の背中を見る。
「反省するのは良い事だが…… 遅かったね」
亜由美の背を離れた鞭は、風切り音を立てて、亜由美の腰を打った。
コンクリートの壁と天井に鋭い音が響き渡った。
「いやあぁぁぁぁ!」
亜由美が絶叫し、身を捩る。

