この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
冬雪記
第2章 調教

突然、亜由美の右腕に激痛が走った。
「あうううっ……」
竹蔵が亜由美の右腕を背中側に捻り上げたのだ。
亜由美の右手首は肩甲骨の辺りまで持ち上げられた。
「痛い! 痛いわぁ!」
亜由美は苦痛の声を上げ、逃れようと身を捩る。
しかし、竹蔵の力は強く、微塵も動かない。
右手首に何か巻かれた。
荒縄だった。
きつく縛られた。
手首を縛った縄は、そのまま首へと二た巻きされた。
首に巻かれた縄が引き絞られた。
「ぐっ!」
亜由美は息苦しさに呻き背を伸ばした。
今度は強い力で左手が背中側に捻り上げられた。
右手と同じく肩甲骨辺りまで上げられ、縄で縛られた。
肩甲骨の辺りで両手首を交差させられて縛り上げられた。
「奥さん、下手に動くなよ。首に巻いた縄が絞まっちゃうぜ……」
竹蔵の喜悦の混じった声が亜由美の背後からした。
「まだまだ縄は残っているぜ。……さあて、今度は何処を縛ろうか……」
「……お願い…… 堪忍して……」
亜由美は言うと涙を流した。
「奥さんが悪いんだぜ。立てって言ったのに、立たなかっただろ?」
「今から立つわ…… だから、解いて……」
亜由美は言うと立ち上がろうとした。
しかし、足枷の付いた右足がうまく動かせず、畳の上に転がってしまった。
倒れた痛みとそれ以上に縛り上げらえた手首の痛みとで、亜由美は呻いた。
「おや、奥さん、立てないようだな。立たせてやるよ」
竹蔵は背を向けて倒れている亜由美に手を伸ばした。
「嫌っ!」
「何だって?」
「……自分で立つわ……」
「奥さん、オレは世話係だぜ。旦那さんから言われているんだ。そのオレに嫌って言ったな……」
「違うわ! 自分で立つから手伝いはいらないって意味よ!」
「そんな言い訳が通じると思うのかい?」
竹蔵はワゴンの上の木箱の中を探る。
「言う事を聞けない雌豚は、痛みで分かってもらうしかないな……」
不意に風切音がした。
「あうううっ……」
竹蔵が亜由美の右腕を背中側に捻り上げたのだ。
亜由美の右手首は肩甲骨の辺りまで持ち上げられた。
「痛い! 痛いわぁ!」
亜由美は苦痛の声を上げ、逃れようと身を捩る。
しかし、竹蔵の力は強く、微塵も動かない。
右手首に何か巻かれた。
荒縄だった。
きつく縛られた。
手首を縛った縄は、そのまま首へと二た巻きされた。
首に巻かれた縄が引き絞られた。
「ぐっ!」
亜由美は息苦しさに呻き背を伸ばした。
今度は強い力で左手が背中側に捻り上げられた。
右手と同じく肩甲骨辺りまで上げられ、縄で縛られた。
肩甲骨の辺りで両手首を交差させられて縛り上げられた。
「奥さん、下手に動くなよ。首に巻いた縄が絞まっちゃうぜ……」
竹蔵の喜悦の混じった声が亜由美の背後からした。
「まだまだ縄は残っているぜ。……さあて、今度は何処を縛ろうか……」
「……お願い…… 堪忍して……」
亜由美は言うと涙を流した。
「奥さんが悪いんだぜ。立てって言ったのに、立たなかっただろ?」
「今から立つわ…… だから、解いて……」
亜由美は言うと立ち上がろうとした。
しかし、足枷の付いた右足がうまく動かせず、畳の上に転がってしまった。
倒れた痛みとそれ以上に縛り上げらえた手首の痛みとで、亜由美は呻いた。
「おや、奥さん、立てないようだな。立たせてやるよ」
竹蔵は背を向けて倒れている亜由美に手を伸ばした。
「嫌っ!」
「何だって?」
「……自分で立つわ……」
「奥さん、オレは世話係だぜ。旦那さんから言われているんだ。そのオレに嫌って言ったな……」
「違うわ! 自分で立つから手伝いはいらないって意味よ!」
「そんな言い訳が通じると思うのかい?」
竹蔵はワゴンの上の木箱の中を探る。
「言う事を聞けない雌豚は、痛みで分かってもらうしかないな……」
不意に風切音がした。

