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冬雪記
第2章 調教

半開きの扉から小柄な男が入って来た。
見た感じは老人のようだった。
竹蔵は無言で昇一に頭を下げた。
「亜由美。この竹蔵が、これからのお前の世話をする」
竹蔵はじっと亜由美を見つめる。
突き刺すような視線を亜由美は避けた。
「お前はオレを裏切った。だがな、オレは離婚はしない」
昇一は冷たく笑う。
「と言ってもな、償いはしっかりしてもらう」
「償い……?」
「そうだ、償いだ」
「何をするつもりなの?」
亜由美は急に不安になる。
昇一の横に立つ竹蔵がじっと見つめているからだ。
「それに、その人に世話をさせるって……」
「嫌なのか? 不倫をした女がそんな事を言えると思うのか?」
「……」
亜由美は下を向く。
「顔を上げろ! 雌豚!」
昇一が怒鳴る。
従わなければ、また叩かれる、そう思った亜由美は顔を上げた。
「そうだ、オレの言う事を聞けばいいんだ。そして、この竹蔵の言う事もな」
亜由美は観念したようにうなずいた。
「あなた…… せめて身を覆うものだけでも……」
昇一は微笑みながら亜由美に近寄る。
膝を降り、カーペットに座る亜由美と同じ目線を取る。
「亜由美……」
昇一は優しく言う。
亜由美はほっとした表情になる。
「ふざけるなぁ! この雌豚がぁ!」
昇一は豹変し、亜由美の頬を張る。
亜由美はカーペットの上に転がる。
「豚が服など着ているか? 豚は豚らしく、裸でいるんだ!」
昇一は立ち上がり、倒れている亜由美の頭を踏み付けた。
「汚らわしい雌豚が! お前は竹蔵に調教されるが良い!」
昇一は扉へと踵を返す。
「……では竹蔵、頼んだぞ」
竹蔵は無言のままうなずいた。
昇一は部屋を出て行った。
扉が軋んだ音を立てながら閉じた。
見た感じは老人のようだった。
竹蔵は無言で昇一に頭を下げた。
「亜由美。この竹蔵が、これからのお前の世話をする」
竹蔵はじっと亜由美を見つめる。
突き刺すような視線を亜由美は避けた。
「お前はオレを裏切った。だがな、オレは離婚はしない」
昇一は冷たく笑う。
「と言ってもな、償いはしっかりしてもらう」
「償い……?」
「そうだ、償いだ」
「何をするつもりなの?」
亜由美は急に不安になる。
昇一の横に立つ竹蔵がじっと見つめているからだ。
「それに、その人に世話をさせるって……」
「嫌なのか? 不倫をした女がそんな事を言えると思うのか?」
「……」
亜由美は下を向く。
「顔を上げろ! 雌豚!」
昇一が怒鳴る。
従わなければ、また叩かれる、そう思った亜由美は顔を上げた。
「そうだ、オレの言う事を聞けばいいんだ。そして、この竹蔵の言う事もな」
亜由美は観念したようにうなずいた。
「あなた…… せめて身を覆うものだけでも……」
昇一は微笑みながら亜由美に近寄る。
膝を降り、カーペットに座る亜由美と同じ目線を取る。
「亜由美……」
昇一は優しく言う。
亜由美はほっとした表情になる。
「ふざけるなぁ! この雌豚がぁ!」
昇一は豹変し、亜由美の頬を張る。
亜由美はカーペットの上に転がる。
「豚が服など着ているか? 豚は豚らしく、裸でいるんだ!」
昇一は立ち上がり、倒れている亜由美の頭を踏み付けた。
「汚らわしい雌豚が! お前は竹蔵に調教されるが良い!」
昇一は扉へと踵を返す。
「……では竹蔵、頼んだぞ」
竹蔵は無言のままうなずいた。
昇一は部屋を出て行った。
扉が軋んだ音を立てながら閉じた。

