この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
夢魔の半生
第5章 電車
 朝のラッシュ時で市街地に向かう路線とあってホームはかなり込み合っている。
 さて、何処に並ぼうか。ざっと見渡してとある一角に目が止まる。ニチャァと思わず口角が厭らしく上がる。
 そこだけ男の姿がない。女性専用車両の止まる区域のようだ。痴漢にあう心配がないと安心しきっている女達が山のように居る。決まりだな。
 少し離れた所で様子を伺いながらホームに入ってきた電車のドアが開き乗車が始まったタイミングで女性専用車両の列に紛れ込む。当然女達はギョッとした顔をするが人の波は止められない。車両の中央付近まで運ばれたところでドアが閉まり電車が動き出す。
 混んでいる割には俺の周りには微妙な空間が開いている。右を見ても左を見ても女、女、女、女!美女、醜女、痩せ、デブ選り取り見取り日本のOLさんの見本市のようだ。化粧品の薫りと妙齢の女性特有の女臭さが俺を包み込む。それに呼応してムクムクと膨らむ胯間にこれからのパーティーを予感してほくそ笑んでいると
 「ちょっと貴方!」
 厳しい口調で詰問が飛んでくる。声の方に身体ごとむくと喜色満面、じゃなかった鬼色満面とも言えそうな怒りを露にした美女が居た。背は俺よりやや低め。167㎝といったところか?きっりしたスーツを着こんだ胸元は豊かに膨らんでいる。C、いや絞め具合によってはDカップかな?今は般若の面相だが薄いながら減り張りあるメイクを施された顔は俺好みだ。盆の窪辺りでバレッタで纏めた背中まである長い黒髪は艶やかだ。
 いいね!
 思わず食指が動き笑みが溢れる。
 詰問してるのに微笑されてバカにされたと思ったのか美女の形相が更に険しくなる。
 「ここは女性専用車両よ!なに考えてるのよ!次の駅で降りなさい!」
 矢継ぎ早に上から文句を言い慣れているようだ。会社では所謂お局様というポジションなのだろう。彼女にとってはこの車両は男子禁制の大奥みたいなものなのだろうが勘違いしてもらっては困る。
 大奥は唯一の男性「将軍」の血を後世に確実に残す為に存在してるのだ。
 勃起して早く暴れたがりズボンの中で窮屈にしている肉棒を少し楽にしてやるために静かにファスナーを下ろす。
 公共の場でズボンの前を開くという蛮行を見せ付けられ美女の怒りはピークを迎える。
 「このへんた・・・」
 この変態と怒鳴る声が途中で止まる。
 
/63ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ