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夢魔の半生
第6章 交番
 結局あれから四駅で十人程逝かせて俺自身も三度大量射精して満足したので未だ眼をギラギラさせている女達を掻き分けて人気の少ないホームに下車した。
 あれだけの人数のOLが無断遅刻するのだ。多くの会社がパニックになっているだろう。
 駅のトイレで何人もの女の体液で汚れた手を洗いながらほくそ笑む。あいつら会社でなんて言い訳するのだろう。見知らぬ男と電車でHしてました。とは言えないよな。中出ししてやった女はもしかしたら妊娠したかもしれない。
 ま、二度と逢う事のない使い捨てのポケットティッシュみたいな女が今後どうなろうが知ったことではないが。
 それよりも問題は新居だ。当初の予定ではこんな田舎町まで来る筈じゃなかった。
 どうしようか。ここから引き返して少し賑やかな駅で降りるか?いや、折角縁有って(?)降り立った名も知らない土地だ。ラーメンの一杯でも食べて少しぶらつくのもいいだろう。
 乗り越し料金を払って駅前は大きな噴水広場から発するアーケード街が二筋とバスターミナル、タクシー乗り場。県内でも名の知れたデパートの支店に大型電気量販店と片田舎にしてはそこそこ拓けていた。
 さて、なにはともあれ腹拵えだ。短時間で4発も出したのだからかなりカロリーを消費している。
 どうせ食べるなら美味い物がいいが土地勘がないと安易に牛丼屋とかになってしまう。こういう時は詳しい人に訊いてみよう。
 「こんにちわ!」
 ドアを開けて中に入ったのは戸の上に赤いランプと金色の旭日章が設えられた建物だ。
 「どうされました?」
 応じてくれたのはおそらく誰よりもこの辺りの事情に詳しいであろう人種、制服警官だった。
 そう、入ったのは交番。
 今世間を騒がしている女児失踪事件の張本人で、たった今和姦とはいえ公共施設の中で複数の女を犯してきたばかりで我ながら気が狂ってるのかとも思う行為だが空腹には勝てない。
 「すいません。初めてこの駅で降りたんですけどこの辺で美味しいお店しりませんか?」
 不躾な問いに「あらあら」と寄ってきたのは年の頃なら二十代後半か?スリムな肢体を無骨な制服で包んだ婦警さんだった。階級章は、巡査部長。制服の上からでも判る鍛えられた肢体に切れのある動き。仮に素手の彼女にバットで殴りかかっても息一つ乱さず瞬殺されるだろう。
 
 
 
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