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夢魔の半生
第8章 単身赴任先
 食事を終え、テレビを観ながらのんびりと歓談。
 盗聴を始めて一時間近く経ったろうか?テレビの音が消える。いよいよか?俺は盗聴器の録音を開始する。
 ものの数分もしない内にイヤホンからはベッドの軋みと男女の喘ぎ声が流れてる。
 「行くか。」
 促すと真実子は少し血の気の引いた顔で頷き立ち上がる。
 アパートの部屋前に来るとドア越しに生々しい喘ぎ声が漏れ聞こえてくる。
 真実子と頷き合うとポケットから取り出した合鍵を渡す。この鍵は探偵社に作らせたものでこれ一本で50万円も取られた。因みに盗聴器の設置料金は10万円。かなりの出費だが気にしない。質の高い仕事に高額報酬を払うのは当たり前だ。
 ドアを開けるのは妻真実子の仕事だった。
 ビデオを回し真実子に合図する。
 「ドキュメント浮気夫に鉄槌を」
 カチリ。小さな金属音がして解錠したドアを開けるとギシギシというベッドの軋みとオウオウ、アンアンとあられもない男女の喘ぎ声が響く。
 真実子は土足のままキッチンに上がり奥に進む。
 アパートは典型的な2Kでキッチンの右手はテレビとソファーが置いてあるリビング。左手がいままさに不貞行為真っ最中の寝室だ。
 真実子はノブに手を掛けると大きく息を吸って思い切りドアを開ける。
 「あなた!何してるの!」
 万雷が轟く様な怒声に室内の時間が凍りつく。
 素っ裸で腰を振っていた一志の首が油が切れたロボットの様にぎこちない動きで声の主の方へ向く。
 「ま、まみこ。」
 般若の形相の妻の名を呼ぶのが精一杯で後はガクガク歯が鳴るだけで言葉にならない。
 「正座!」
 短い命令に跳ね起き床にペタリと正座する。あらあら可哀想に数秒前まではビンビンに勃起していただろうおチンチンは今はすっかり萎えて項垂れている。
 「貴女たちも正座!」
 そう。言われるままにベッドから降りてきた裸の女は二人居た。
 不貞腐れた様な顔で一志に並んで座ったのは二人とも胸も尻も未発達のボーイッシュな未成年だった。
 探偵の調べによると二人とも神待ちとかパパ活とかいう売春目的のサイトで知り合った相手でA子は17歳の高校生でB子は14歳の中学生だ。
 「何をしてたのかしら?」
 頭の上から降ってくる液体窒素より冷たい言葉に一志はこれ以上ない程に小さく丸くなる。
 「あ、あの~。」
 
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