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夢魔の半生
第2章 公園
 今日もそんな獲物を求めて早めに家を出る予定だったのに敏恵に捕まりかなり時間をロスしてしまった。
 なにしろ児童生徒は8時半には校門を潜っている。若者の朝は早いのだ。登校前の余裕の有る時間に網を張らなければ漁のしようがない。どんなに餌が上等でも釣り師の腕が達人でも獲物が泳いでいなければお話にもならない。
 公園に着いたのは8時25分前だった。残念。こんな時間に公園を通る生徒児童といえば食パン咥え「遅刻遅刻!」とバタバタ走るドジっ娘か生徒手帳なんか読んだことすらない不良さん位だ。前者は伝説上の生き物で存在自体怪しいし後者の様な擦れっ枯らしには食指が動かない。
 いっそのこと子供を遊ばせに来ている若妻をとも思ったがまだ家事の忙しい時間帯なので期待薄だ。
 後は専門学校、大学生だが今日はそもそも小中高生を食べる気でいたので今一つ気分が乗らない。
 仕方がない。折角ここまで来たんだし散歩がてら公園を一周して帰るか。
 暖かい日差しの下目に染みる様な新緑を左右に見ながら人気のない園内をそぞろ歩く。
 フワァ~。
 あまりの長閑さに思わず出る大欠伸。
 「?」
 涙で僅かに滲んだ視界の片隅に妙な物が引っ掛かった。
 ちゃちな遊具が置いてある一角。こちらにランドセルを背負った背中を向けてブランコに座っている女の子。
 おや?おやおやおや?
 背中向きで座っているので顔は見えないが体格からして4、5年生って感じか?とっくに始業時間は回っていて辺りに友達らしき子供も居ない。サボりかな?
 思い掛けず現れた獲物に内心舌舐りしながら人畜無害朗らかお兄さんの仮面を被るとブランコの周りの柵を大回りして女の子の正面にゆっくりと回り込む。
 「こんにちわ」
 優しく声を掛けるが突然の事に俯いていた女の子の顔が跳ね上がる。
 ほう、なかなかの美少女だ。面長の輪郭に通った鼻筋、少しポッチャリした唇。大きく見開かれた目には警戒の色が漂っている。
 「吃驚させてごめんね。恐い人でも補導員でもお巡りさんでもないから安心して。」
 笑顔を絶やさないようにして開いた両の掌をパタパタ振って敵意の無いことをアピールする。
 こういう時「平凡な男」と看板を首から提げているようなこの顔は得だ。警戒している女の子の心の中にでも鰻の様にニョロッと入り込める。
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