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ノーサイドなんて知らない
第10章 幸せな時間
少し期間があいて、
健(たける)さんが9歳、渉(わたる)さんが6歳になる3月に、
第三子を帝王切開で出産した。
熊野さんが、2年間、
アメリカの病院で研究をする機会を得て、
子供達が小さかったので、
私と子供達は日本に残ることになったこともあって、
期間があいてしまった。
単身赴任と言っても、
お兄様の処に下宿して、
同じ病院の違う科で勤務出来たので、
安心はしていた。
長い休みには、
子供達と一緒にアメリカに行って、
広々とした家に滞在させて貰った。
3回目の帝王切開は、
物凄く体力の衰えを感じて、
2ヶ月ほど、殆ど寝たきり状態になってしまって、
熊野さんのご実家側の和室で過ごさせて貰うことになった。
そうなると、子供達も熊野さんもそのまま、
ご厄介になることになって、
ご実家側が一気に賑やかになってしまった。
健(たける)さんは、
「お祖母ちゃま、僕、手伝うよ」と言って、
家事をたくさん手伝ってくれて、
渉(わたる)さんも、
「僕も僕も!」と言うのに、
すぐに飽きてしまって遊び出してしまうのは、
とても微笑ましかった。
3人目も男の子で、
優(まさる)さんと名付けた。
3人の中では一番身体が大きく産まれたけど、
とてもおっとりしているようだった。
渉(わたる)さんが、
とても張り切って、
「僕がミルクあげるからね?」と言うのを、
健(たける)さんは優しい顔で見ていた。
「流石にもう、茉莉(めあり)には無理、させられないな」と、
熊野さんは顎を掻きながら言った。、
「ごめんな。
俺の家系、
オトコばっかりだな」と言うので、
「そんな。
性別なんて、どっちでも良いじゃない?
みんな、健康で可愛くて、
幸せね?」と言うと、
周りに家族が居るのに、
熊野さんは私を引き寄せて顔中にキスをした。
「やだ。
薫さん、恥ずかしいわ?」
「そうだよ。
パパ、ずるいよ。
僕にもキスしてよ?」と、
渉(わたる)さんが言うと、
「渉(わたる)くん、赤ちゃんみたいだよ?」と、
健(たける)さんに言われて、
渉(わたる)さんが恥ずかしそうに笑った。
また、暫く、
子供中心の穏やかで賑やかな毎日が続くはずだった。
健(たける)さんが9歳、渉(わたる)さんが6歳になる3月に、
第三子を帝王切開で出産した。
熊野さんが、2年間、
アメリカの病院で研究をする機会を得て、
子供達が小さかったので、
私と子供達は日本に残ることになったこともあって、
期間があいてしまった。
単身赴任と言っても、
お兄様の処に下宿して、
同じ病院の違う科で勤務出来たので、
安心はしていた。
長い休みには、
子供達と一緒にアメリカに行って、
広々とした家に滞在させて貰った。
3回目の帝王切開は、
物凄く体力の衰えを感じて、
2ヶ月ほど、殆ど寝たきり状態になってしまって、
熊野さんのご実家側の和室で過ごさせて貰うことになった。
そうなると、子供達も熊野さんもそのまま、
ご厄介になることになって、
ご実家側が一気に賑やかになってしまった。
健(たける)さんは、
「お祖母ちゃま、僕、手伝うよ」と言って、
家事をたくさん手伝ってくれて、
渉(わたる)さんも、
「僕も僕も!」と言うのに、
すぐに飽きてしまって遊び出してしまうのは、
とても微笑ましかった。
3人目も男の子で、
優(まさる)さんと名付けた。
3人の中では一番身体が大きく産まれたけど、
とてもおっとりしているようだった。
渉(わたる)さんが、
とても張り切って、
「僕がミルクあげるからね?」と言うのを、
健(たける)さんは優しい顔で見ていた。
「流石にもう、茉莉(めあり)には無理、させられないな」と、
熊野さんは顎を掻きながら言った。、
「ごめんな。
俺の家系、
オトコばっかりだな」と言うので、
「そんな。
性別なんて、どっちでも良いじゃない?
みんな、健康で可愛くて、
幸せね?」と言うと、
周りに家族が居るのに、
熊野さんは私を引き寄せて顔中にキスをした。
「やだ。
薫さん、恥ずかしいわ?」
「そうだよ。
パパ、ずるいよ。
僕にもキスしてよ?」と、
渉(わたる)さんが言うと、
「渉(わたる)くん、赤ちゃんみたいだよ?」と、
健(たける)さんに言われて、
渉(わたる)さんが恥ずかしそうに笑った。
また、暫く、
子供中心の穏やかで賑やかな毎日が続くはずだった。