この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ノーサイドなんて知らない
第2章 ラグビーなんて観たことない
名刺を引っ張り出して眺めてみる。
誰でも知っている大きな会社の社員さんらしい。
営業三課。
あんなに人当たりが良くてジェントルマンなら、
営業マンとしても有能だろうと思う。
それに、モテるんだろうな。
寝ぼけて抱き締められた時の安心感は、
嫌ではなかった。
でも、顔、
思い出せない。
そんなことを知ったら、
嫌な気持ちにさせてしまうと思うと、
そっとお借りした着替えをドアに掛けて返して、
それで終わりにした方が良いのかなと思った。
…でも、一宿一飯問題があった。
どうしよう?
熊野さんのお部屋で、
お料理なんて出来るのかな?
ここで作って持っていけば良いのかな?
そんなことを考えていたら、
洗濯が終わった音がしたので、
サンルームに干していった。
そして、取り敢えずメールをしてみた。
『熊野さま
本当にお世話になり、申し訳ありませんでした。
タイミングが合う時に、
何かお料理させていただきます。
お好きなもの、召し上がりたいものがありましたら、
お知らせください。
また、いつが良いかも、お知らせくださいね?
森田茉莉』
1分もしないうちに返信が来た。
『今日は日曜でオフだから家に居るよ。
あ、これからランニングに出るけどね?
平日は夜、遅いし、
土曜も遠征だから、次の日曜でも。
食べたいのは、ハンバーグ。
鶏肉カリカリに焼いたヤツも好き』
メールが面倒になってきて、
ショートメールに切り替えてみる。
『じゃあ、今日のお夕食、
ご一緒にいかがですか?』
『嬉しいな。
うちに来る?』
『どんな調理器具があるか判らないので、
私の部屋にどうぞ』
『えっ?
良いの?』
『ジェントルマンだから。
どうぞ』
『時間は?』
『7時頃は?』
『判った』
『あとで、部屋番号、
ご連絡しますね?』
『楽しみにしてるね』
…我ながら、
大胆なことを言ってしまったけど…。
ジェントルマンだから、
大丈夫かな?
それに、あんなに歳下で、
私なんて、眼中にないだろうし。
そう思いながら、
取り敢えず買い物に出掛ける準備をした。
誰でも知っている大きな会社の社員さんらしい。
営業三課。
あんなに人当たりが良くてジェントルマンなら、
営業マンとしても有能だろうと思う。
それに、モテるんだろうな。
寝ぼけて抱き締められた時の安心感は、
嫌ではなかった。
でも、顔、
思い出せない。
そんなことを知ったら、
嫌な気持ちにさせてしまうと思うと、
そっとお借りした着替えをドアに掛けて返して、
それで終わりにした方が良いのかなと思った。
…でも、一宿一飯問題があった。
どうしよう?
熊野さんのお部屋で、
お料理なんて出来るのかな?
ここで作って持っていけば良いのかな?
そんなことを考えていたら、
洗濯が終わった音がしたので、
サンルームに干していった。
そして、取り敢えずメールをしてみた。
『熊野さま
本当にお世話になり、申し訳ありませんでした。
タイミングが合う時に、
何かお料理させていただきます。
お好きなもの、召し上がりたいものがありましたら、
お知らせください。
また、いつが良いかも、お知らせくださいね?
森田茉莉』
1分もしないうちに返信が来た。
『今日は日曜でオフだから家に居るよ。
あ、これからランニングに出るけどね?
平日は夜、遅いし、
土曜も遠征だから、次の日曜でも。
食べたいのは、ハンバーグ。
鶏肉カリカリに焼いたヤツも好き』
メールが面倒になってきて、
ショートメールに切り替えてみる。
『じゃあ、今日のお夕食、
ご一緒にいかがですか?』
『嬉しいな。
うちに来る?』
『どんな調理器具があるか判らないので、
私の部屋にどうぞ』
『えっ?
良いの?』
『ジェントルマンだから。
どうぞ』
『時間は?』
『7時頃は?』
『判った』
『あとで、部屋番号、
ご連絡しますね?』
『楽しみにしてるね』
…我ながら、
大胆なことを言ってしまったけど…。
ジェントルマンだから、
大丈夫かな?
それに、あんなに歳下で、
私なんて、眼中にないだろうし。
そう思いながら、
取り敢えず買い物に出掛ける準備をした。