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ノーサイドなんて知らない
第2章 ラグビーなんて観たことない
部屋着にコートを羽織ってストールを巻いて、
近くのスーパーまでのんびり歩いた。
ショートメールに書いてあったものを、
両方作ろうと思った。
添える野菜を選んで、
スープなんかの素材も買って、
次の週の為の常備菜の材料も買ってたら、
そこそこの重さになってしまった。
ヨロヨロしながら歩いていると、
ヒョイと後ろから荷物を持たれてしまった。
「えっ?」と見上げると、
多分、熊野さんが荷物を持ってくれてた。
クマさんぽくて、顎髭がある。
朝と同じジャージ上下を着てる。
「大丈夫?
家まで待つよ?」
…うん。
確かに声を聞いたら、
熊野さんだった。
「ありがとうございます。
まとめ買いしてたら、重たくなっちゃって…」と言うと、
「俺、こんなには食べれないよ?」と笑う。
「あの…寒くないんですか?」
「ああ、走ってたからね」
マンションについて、
最上階のボタンを押す。
「どうせ、夜、ご招待して貰ってるけど、
重たいから、部屋の前まで待つよ」
私は「ありがとうございます」と頭を下げた。
部屋の前で鍵を開ける私に、
「角部屋なんだ。
良いね」と言うと、
買い物の袋を渡して、
「じゃあ、7時にね?」と言ってくるりと背を向けた。
「あの…ありがとうございました」と言うと、
振り返って「どう致しまして」と言って手を軽く振ってくれた。
近くのスーパーまでのんびり歩いた。
ショートメールに書いてあったものを、
両方作ろうと思った。
添える野菜を選んで、
スープなんかの素材も買って、
次の週の為の常備菜の材料も買ってたら、
そこそこの重さになってしまった。
ヨロヨロしながら歩いていると、
ヒョイと後ろから荷物を持たれてしまった。
「えっ?」と見上げると、
多分、熊野さんが荷物を持ってくれてた。
クマさんぽくて、顎髭がある。
朝と同じジャージ上下を着てる。
「大丈夫?
家まで待つよ?」
…うん。
確かに声を聞いたら、
熊野さんだった。
「ありがとうございます。
まとめ買いしてたら、重たくなっちゃって…」と言うと、
「俺、こんなには食べれないよ?」と笑う。
「あの…寒くないんですか?」
「ああ、走ってたからね」
マンションについて、
最上階のボタンを押す。
「どうせ、夜、ご招待して貰ってるけど、
重たいから、部屋の前まで待つよ」
私は「ありがとうございます」と頭を下げた。
部屋の前で鍵を開ける私に、
「角部屋なんだ。
良いね」と言うと、
買い物の袋を渡して、
「じゃあ、7時にね?」と言ってくるりと背を向けた。
「あの…ありがとうございました」と言うと、
振り返って「どう致しまして」と言って手を軽く振ってくれた。