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ノーサイドなんて知らない
第2章 ラグビーなんて観たことない
「んー。
ヤバイな。
酒飲んでて、2人っきりとか、
非常に危険。
先に言っとく。
一目惚れした。
だから昨日も、重たそうな荷物持ってフラフラしてたの、
放っておけなくて、
様子見てたんだ。
今朝だって、
買い物行くのかなと思って、
わざとスーパーの近くをランニングしてた。
ストーカーみたいで、
キモかったら、ごめん。
あ、でも、昨夜は本当に何もしてないからね?
合意なしで、なんかするのは卑怯だし、
意識ないとか、
寝てる時にするのも嫌だからさ。
キスとかもしてないからね?」と、
真面目な顔で言うので、
笑ってしまった。
「茉莉(めあり)が…、
あ、呼び捨てにしても良い?
茉莉(めあり)が良ければ…。
付き合ってるオトコとか居ないなら、
俺と付き合ってくれないかな?
最初は友達からでも良いから。
ダメかな?」
…私は困惑してしまう。
どう考えてもすごく歳下だろうし、
何より私、顔、覚えられないから、
不快な思いをさせてしまう。
「熊野さん、何歳ですか?」
「えっ?
24だけど?」
「6個も違うの。
私、オバサンですよ?」
「歳とか、関係ないでしょ?
見た目、俺の方が歳上に見えるし」
「初対面で吐いて介抱されるとか、
恥ずかし過ぎて…」
「具合、悪かったんだから、仕方ないでしょ?
それに、俺、そういうの慣れてるし、平気」
「えっ?」
「歳下じゃ、頼りない?
髭面とか、鬱陶しいなら、剃るよ?」
「そんな…」
「付き合ってるオトコ、居るの?」
「居ません…けど…」
「じゃあさ、ホントに友達からで良いから、ダメ?」
「でも、お互いのこと、
何も知らないし…」
「これからちょっとずつ、
知っていけば良いでしょ?」
「でも、私…」
「嫌なことはしないようにするよ?
じゃあ、日曜日ごとに、
飯、一緒に食うのは?
いや、手料理じゃなくて良いよ?
外でデートする。
でもって、話とかして、
お互いを少しずつ知るっていうのは?」
「あの…でも…」
「お願い。
NOって言わないで。
そんなこと言われたら、
俺、死にそうになる」
あまりに真剣に言うので、
私は根負けしてしまって、
首を縦に振ってしまった。
「やた。
じゃあ、今日から付き合うってことで!
嬉しいな」と、
熊野さんは子供みたいな顔でニコニコしていた。
ヤバイな。
酒飲んでて、2人っきりとか、
非常に危険。
先に言っとく。
一目惚れした。
だから昨日も、重たそうな荷物持ってフラフラしてたの、
放っておけなくて、
様子見てたんだ。
今朝だって、
買い物行くのかなと思って、
わざとスーパーの近くをランニングしてた。
ストーカーみたいで、
キモかったら、ごめん。
あ、でも、昨夜は本当に何もしてないからね?
合意なしで、なんかするのは卑怯だし、
意識ないとか、
寝てる時にするのも嫌だからさ。
キスとかもしてないからね?」と、
真面目な顔で言うので、
笑ってしまった。
「茉莉(めあり)が…、
あ、呼び捨てにしても良い?
茉莉(めあり)が良ければ…。
付き合ってるオトコとか居ないなら、
俺と付き合ってくれないかな?
最初は友達からでも良いから。
ダメかな?」
…私は困惑してしまう。
どう考えてもすごく歳下だろうし、
何より私、顔、覚えられないから、
不快な思いをさせてしまう。
「熊野さん、何歳ですか?」
「えっ?
24だけど?」
「6個も違うの。
私、オバサンですよ?」
「歳とか、関係ないでしょ?
見た目、俺の方が歳上に見えるし」
「初対面で吐いて介抱されるとか、
恥ずかし過ぎて…」
「具合、悪かったんだから、仕方ないでしょ?
それに、俺、そういうの慣れてるし、平気」
「えっ?」
「歳下じゃ、頼りない?
髭面とか、鬱陶しいなら、剃るよ?」
「そんな…」
「付き合ってるオトコ、居るの?」
「居ません…けど…」
「じゃあさ、ホントに友達からで良いから、ダメ?」
「でも、お互いのこと、
何も知らないし…」
「これからちょっとずつ、
知っていけば良いでしょ?」
「でも、私…」
「嫌なことはしないようにするよ?
じゃあ、日曜日ごとに、
飯、一緒に食うのは?
いや、手料理じゃなくて良いよ?
外でデートする。
でもって、話とかして、
お互いを少しずつ知るっていうのは?」
「あの…でも…」
「お願い。
NOって言わないで。
そんなこと言われたら、
俺、死にそうになる」
あまりに真剣に言うので、
私は根負けしてしまって、
首を縦に振ってしまった。
「やた。
じゃあ、今日から付き合うってことで!
嬉しいな」と、
熊野さんは子供みたいな顔でニコニコしていた。