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ノーサイドなんて知らない
第3章 知らないのは私だけ?
「こんばんは」
「今、帰ったんだ。
もう寝てた?」
「まだ10時過ぎですよ?
起きてました」
「はぁ。
腹減った。
でも、茉莉(めあり)が寝ちゃうといけないから、
すぐに電話してみた」と言った。
「夕食は召し上がってないんですか?」
「練習前に食べたけど、
もう消化したかな?
取り敢えず、バナナかプロテインでも食って寝るよ」
「えっと…お茶漬けくらいなら作れますよ?
でも、こんな時間にそんなもの、
召し上がらないですよね?」
「うわ。
お茶漬けとか、あるの?
嬉しいな。
家で米とか、炊かないからさ」と言う。
「じゃあ、どうぞ?」と言うと、
本当にすぐに上がってきたので、
クスリと笑ってしまった。
髪が濡れっぱなしだったので、
「あれ?」と声が出てしまった。
「急いで帰ってきたくて、
練習後、シャワーしてから、
乾かさないで車飛ばして来たんだ」と言う。
「風邪、ひいちゃいますよ?」
「平気平気。
俺、滅多に風邪とか、ひかないから」
「ソファに座っててくださいね。
すぐ、用意しますから」と言って、
キッチンに立って小鍋で出汁を引く。
焼いてあった鮭をほぐして、
炒りごまとお醤油で軽く和える。
熱々のご飯の上にそれとワサビを載せて、
出汁を掛けて、
切った三つ葉と海苔とアラレをぱらりと載せてダイニングテーブルに運ぶ。
「えっ?」と、熊野さんが驚いた顔をするので、
私も「えっ?」と言ってしまう。
「インスタントのお茶漬けが出てくると思ったから、
びっくりしちゃって」
「インスタントのは持ってなくて…。
そっちが良かったですか?」
「まさか。
なんか、感激しちゃって」
「早く食べた方が美味しいですよ?」
「いただきます」と、手を合わせてから、
あっという間に平らげてしまう。
そして、
「あー!
しまった!!
写メ撮るの忘れた!」と言ってから、
「美味しかった。
ご馳走様でした」と、手を合わせて言った。
温かい焙じ茶を出すと、
それも美味しそうに飲んでくれる。
空っぽのお茶碗を持った熊野さんの隣に座らされて、
また、2人で写メを撮った。
そして、
「俺、運ぶから」と言って、
お茶碗とお箸を流しまで運んでくれた。
私はそのまま受け取って軽く洗ってから、
食洗機に入れた。
「今、帰ったんだ。
もう寝てた?」
「まだ10時過ぎですよ?
起きてました」
「はぁ。
腹減った。
でも、茉莉(めあり)が寝ちゃうといけないから、
すぐに電話してみた」と言った。
「夕食は召し上がってないんですか?」
「練習前に食べたけど、
もう消化したかな?
取り敢えず、バナナかプロテインでも食って寝るよ」
「えっと…お茶漬けくらいなら作れますよ?
でも、こんな時間にそんなもの、
召し上がらないですよね?」
「うわ。
お茶漬けとか、あるの?
嬉しいな。
家で米とか、炊かないからさ」と言う。
「じゃあ、どうぞ?」と言うと、
本当にすぐに上がってきたので、
クスリと笑ってしまった。
髪が濡れっぱなしだったので、
「あれ?」と声が出てしまった。
「急いで帰ってきたくて、
練習後、シャワーしてから、
乾かさないで車飛ばして来たんだ」と言う。
「風邪、ひいちゃいますよ?」
「平気平気。
俺、滅多に風邪とか、ひかないから」
「ソファに座っててくださいね。
すぐ、用意しますから」と言って、
キッチンに立って小鍋で出汁を引く。
焼いてあった鮭をほぐして、
炒りごまとお醤油で軽く和える。
熱々のご飯の上にそれとワサビを載せて、
出汁を掛けて、
切った三つ葉と海苔とアラレをぱらりと載せてダイニングテーブルに運ぶ。
「えっ?」と、熊野さんが驚いた顔をするので、
私も「えっ?」と言ってしまう。
「インスタントのお茶漬けが出てくると思ったから、
びっくりしちゃって」
「インスタントのは持ってなくて…。
そっちが良かったですか?」
「まさか。
なんか、感激しちゃって」
「早く食べた方が美味しいですよ?」
「いただきます」と、手を合わせてから、
あっという間に平らげてしまう。
そして、
「あー!
しまった!!
写メ撮るの忘れた!」と言ってから、
「美味しかった。
ご馳走様でした」と、手を合わせて言った。
温かい焙じ茶を出すと、
それも美味しそうに飲んでくれる。
空っぽのお茶碗を持った熊野さんの隣に座らされて、
また、2人で写メを撮った。
そして、
「俺、運ぶから」と言って、
お茶碗とお箸を流しまで運んでくれた。
私はそのまま受け取って軽く洗ってから、
食洗機に入れた。