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ノーサイドなんて知らない
第3章 知らないのは私だけ?
「茉莉(めあり)は、俺のこと、
どう思う?」
「優しいし、
一緒に居て落ち着く。
不思議とあんまり緊張しないみたい。
でも…」
「でも、なに?」
「凄くもてそう」
「そんなこと、ないよ。
歳下で、頼りないと思う?」
「あんまり、歳下には感じないです。
今のところはね?」
「そっか。
良かった」と笑う。
「あの…。
さっき、バナナかプロテインって言ってたけど、
スポーツ選手として、何か食事制限とかあるんですか?」
「ああ、俺、油断すると痩せるから、
意識的になるべくそういうのを食べてるんだよね。
まあ、部屋にはそれくらいしかないけど。
後は、冷凍ブロッコリーとか、
コンビニのサラダチキンとか…」
「そういうものを食べた方が良いんですか?」
「太りすぎても膝とか傷めるから、
まあ、バランス見ながらかな?
それに…」
「それに?」
「今季で引退するつもりで…」
「えっ?」
「大学に戻ろうと思ってて。
2年だけラグビーだけの生活しようと決めてたから。
10月からまた、学生になるけど、
それだと益々、頼りないかな?」
「そんなことはないですよ?
学生とか社会人っていう身分と、
本人がどういう方かってことは、
別でしょ?」
「そっか。
それなら、前向きに考えようかな?
学生なんかじゃ嫌だって言われたらどうしようかなって、
ちょっと思ったりした」
「でも…。
学生さんに戻ると、
年齢差を感じちゃうかもしれませんね?」と口にしてみると、
少しだけ身体が震えてしまった。
「学生で頼りないって思われないように、
俺、頑張らないとな?」と、
顎髭を掻いて笑った。
「さ、帰るね?
ここに居ると居心地良くて帰れなくなるから」と言って、
もう一度、額にキスをして、
「昨日は手を握って、
今日は額にキスをした記念日なのに、
今日はお花も持って来れなかったな」と言うので、
私は笑ってしまった。
「これくらいの時間で、
あの程度のお夜食で良いなら、
明日もどうぞ?
でも、毎日、お花は大丈夫ですよ?
1週間は、ちゃんと咲いてますから」と言って、
ダイニングテーブルのイヴ・ピアッジェにそっと触れた。
どう思う?」
「優しいし、
一緒に居て落ち着く。
不思議とあんまり緊張しないみたい。
でも…」
「でも、なに?」
「凄くもてそう」
「そんなこと、ないよ。
歳下で、頼りないと思う?」
「あんまり、歳下には感じないです。
今のところはね?」
「そっか。
良かった」と笑う。
「あの…。
さっき、バナナかプロテインって言ってたけど、
スポーツ選手として、何か食事制限とかあるんですか?」
「ああ、俺、油断すると痩せるから、
意識的になるべくそういうのを食べてるんだよね。
まあ、部屋にはそれくらいしかないけど。
後は、冷凍ブロッコリーとか、
コンビニのサラダチキンとか…」
「そういうものを食べた方が良いんですか?」
「太りすぎても膝とか傷めるから、
まあ、バランス見ながらかな?
それに…」
「それに?」
「今季で引退するつもりで…」
「えっ?」
「大学に戻ろうと思ってて。
2年だけラグビーだけの生活しようと決めてたから。
10月からまた、学生になるけど、
それだと益々、頼りないかな?」
「そんなことはないですよ?
学生とか社会人っていう身分と、
本人がどういう方かってことは、
別でしょ?」
「そっか。
それなら、前向きに考えようかな?
学生なんかじゃ嫌だって言われたらどうしようかなって、
ちょっと思ったりした」
「でも…。
学生さんに戻ると、
年齢差を感じちゃうかもしれませんね?」と口にしてみると、
少しだけ身体が震えてしまった。
「学生で頼りないって思われないように、
俺、頑張らないとな?」と、
顎髭を掻いて笑った。
「さ、帰るね?
ここに居ると居心地良くて帰れなくなるから」と言って、
もう一度、額にキスをして、
「昨日は手を握って、
今日は額にキスをした記念日なのに、
今日はお花も持って来れなかったな」と言うので、
私は笑ってしまった。
「これくらいの時間で、
あの程度のお夜食で良いなら、
明日もどうぞ?
でも、毎日、お花は大丈夫ですよ?
1週間は、ちゃんと咲いてますから」と言って、
ダイニングテーブルのイヴ・ピアッジェにそっと触れた。