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ノーサイドなんて知らない
第3章 知らないのは私だけ?
毎晩、夜食を用意して、
熊野さんが、
クマというより、
大型犬のようにあっという間に平らげるのを見て、
ソファでお茶を飲んでからお部屋に帰る日が続いた。

木曜日に来た時に、
「試合で前日入りだから、
明日は来れないんだ」と言われて、
物凄く淋しい気持ちになってしまった。


多分、顔にも出てしまったのかもしれない。


「茉莉(めあり)、大丈夫?
ひょっとして、淋しいって思ってくれてる?」と言われる。

ポロリと涙が流れるのも感じた。


「良かった!
淋しいの、俺だけかと思ってた」と言いながら、
そっと抱き寄せてくれる。


「本当は連れて行きたいくらいだよ?
土曜の深夜には戻るからね?
でも、時間、遅いからな。
羽田から電話するけど、
先に寝ててね?」


私は頷いて、
熊野さんの胸に顔を埋めた。


「茉莉(めあり)、キスしたい。
嫌なら突き飛ばして?」と言って、
私の顎に手を掛けて上を向かせる。

ゆっくりと熊野さんの顔が近づいてくる。


覚えられないけど、
凄く優しい眼差しで私の顔を覗き込んでくれてから、
そっと頬にキスをする。

「髭がくすぐったい…」と言うと、
もう片方の頬にもキスをして、

「嫌じゃないなら、目を閉じて?」と囁く。


私は魔法にかかったみたいに、
そっと目を閉じた。


熊野さんが静かに唇を重ねる。

「柔らかいな」と言って、
そっと唇を舐められてから、
喰むようにされる。

思わず息を止めていると、
「苦しくなっちゃうよ?
ちゃんと呼吸して?」と言われてしまう。


少し開いた唇から、
そっと舌を差し込まれる。

そっと私の舌に触れると、
絡ませるようにされて、
眩暈がしそうになる。


熊野さんの大きな手が私の頭を支えて、
更に舌先を絡め合っていると、
唇の端から唾液が流れてしまう。


一度唇を離すと、
2人の間に銀色の橋がツーっと架かる。

流れ落ちる唾液を舌で辿りながら、
また、深いキスをされて、
耳朶を舐められたり甘噛みされると、
背中がゾクゾクしてしまう。



「茉莉(めあり)、ヤバい。
止まらなくなる。
全部欲しくなるよ」


そう言われて、
私は思わず、
熊野さんの肩を押し返してしまった。
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