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ノーサイドなんて知らない
第4章 あちこちに波及するけど、大丈夫かな?
本当のことを言えば、
何もかも、物凄く怖かった。
背が小さいのに胸が大きいせいで、
電車通学の途中、
よく痴漢にあった。
でも、怖くて我慢して、
次の駅で慌てて降りては、また、乗ったりしてて、
よく遅刻をした。
なかなか親や先生にも相談出来なかった。
顔が覚えられないから、
同じようなスーツ姿の人が怖くて怖くて、
朝は女性車両に乗るようになって、
やっと安心できたけど、
帰りの時間帯は女性車両がなくて、
毎日ビクビクしていた。
大学生になって、
男子に声を掛けられても、
翌日には顔を忘れていて、
「お高く止まってるのか?」と言われることもあった。
病気のことを説明しても、
理解して貰えない。
「キスした相手も覚えてられないのか?」と言われる。
無理矢理、押し倒されそうになって、
泣いて嫌がると、
興醒めだと言われた。
「嫌がると余計に燃える」と言うヒトも居た。
無理矢理、されそうになって、
なんとか逃げ出したけど、
その後は怖くて男性と2人きりにならないように注意深くしてきた。
だから…。
こんな歳になるまで、
したことがなくて、
やっぱり、私はどこかおかしいんだろうと思っていた。
そんな私なんかで、
良いのかなと思うと、
泣きたくなってしまった。
「ん?
茉莉(めあり)、怖い?
無理しなくて良いよ。
俺、またもや、ゴム、用意するの忘れてたしさ。
このまま、腕枕させて?
一緒に寝よう。
そんでもって、また、明日の朝、
初めましてみたいに、『おはよう』って言って、
キスしようね?」
熊野さんのあまりの優しさに、
私は熊野さんの胸にしがみつくようにして泣いてしまう。
「えっ?
何?
どうしたの?
どこか、痛いの?」と、
熊野さんは急にオロオロする。
「違うの。
薫さん、優しいなって思って」
「優しいとか、安全って言われると、
不埒なことが出来なくなるから、
先に言っておくけどさ。
俺、結構限界だよ?」と笑う。
「茉莉(めあり)は可愛くて、フワフワで、
良い香りしてて、
声も可愛いからさ。
もうジェントルマン精神を搾り出してるんだよ?
だから、ゴムとかあったら、
絶対、襲ってたからね?」と言って、
額にキスをしてくれて、
そのまま2人、丸まって眠った。
何もかも、物凄く怖かった。
背が小さいのに胸が大きいせいで、
電車通学の途中、
よく痴漢にあった。
でも、怖くて我慢して、
次の駅で慌てて降りては、また、乗ったりしてて、
よく遅刻をした。
なかなか親や先生にも相談出来なかった。
顔が覚えられないから、
同じようなスーツ姿の人が怖くて怖くて、
朝は女性車両に乗るようになって、
やっと安心できたけど、
帰りの時間帯は女性車両がなくて、
毎日ビクビクしていた。
大学生になって、
男子に声を掛けられても、
翌日には顔を忘れていて、
「お高く止まってるのか?」と言われることもあった。
病気のことを説明しても、
理解して貰えない。
「キスした相手も覚えてられないのか?」と言われる。
無理矢理、押し倒されそうになって、
泣いて嫌がると、
興醒めだと言われた。
「嫌がると余計に燃える」と言うヒトも居た。
無理矢理、されそうになって、
なんとか逃げ出したけど、
その後は怖くて男性と2人きりにならないように注意深くしてきた。
だから…。
こんな歳になるまで、
したことがなくて、
やっぱり、私はどこかおかしいんだろうと思っていた。
そんな私なんかで、
良いのかなと思うと、
泣きたくなってしまった。
「ん?
茉莉(めあり)、怖い?
無理しなくて良いよ。
俺、またもや、ゴム、用意するの忘れてたしさ。
このまま、腕枕させて?
一緒に寝よう。
そんでもって、また、明日の朝、
初めましてみたいに、『おはよう』って言って、
キスしようね?」
熊野さんのあまりの優しさに、
私は熊野さんの胸にしがみつくようにして泣いてしまう。
「えっ?
何?
どうしたの?
どこか、痛いの?」と、
熊野さんは急にオロオロする。
「違うの。
薫さん、優しいなって思って」
「優しいとか、安全って言われると、
不埒なことが出来なくなるから、
先に言っておくけどさ。
俺、結構限界だよ?」と笑う。
「茉莉(めあり)は可愛くて、フワフワで、
良い香りしてて、
声も可愛いからさ。
もうジェントルマン精神を搾り出してるんだよ?
だから、ゴムとかあったら、
絶対、襲ってたからね?」と言って、
額にキスをしてくれて、
そのまま2人、丸まって眠った。