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ノーサイドなんて知らない
第4章 あちこちに波及するけど、大丈夫かな?
「ところで、お幾つなのかな?
薫とそう変わらないように見えるが?」

「あの…30歳です…」と言うと、

「あら!
全然そうは見えないわね?
薫さんの方が歳上みたいだわ?」とお母様が笑う。

「そうか。
だったら、早く結婚して、
子供、産んで欲しいくらいだけど、
薫はその辺り、どう考えてるんだ?」


「えっ?」
と言って、2人で顔を見合わせてしまう。


「俺たち、まだ、その…。
そういうことはしてないから…」

「あら?
嫌だわ。
もう、貴方ったら、初対面なのに、
メアリーさん、紅くなってるじゃないの!」とお母様に言われて、
お父様は顎を掻いた。


…熊野さんと同じ癖だと思ったら、
嬉しくなってしまう。


「森田教授にお許し貰うなら、
イギリスに行ってでも、お願いしておいで?」


「俺、もう一つ、報告があって…。
ラグビー辞めて、
医学部に戻りたいんだ。
学生に戻るけど、
結婚はしたい」

「5年生の前期までで、休学してたよな?
1年半学生やって、
その後、研修医を2年か?」

「金銭的には、
契約金とか給料とか、
別に使ってないから、問題ないよ?」

「あの…。
私も翻訳などの仕事なので、
自宅で続けられます。
出張付きの同時通訳の仕事は、
お断りします」と言う。


「茉莉(めあり)に食べさせて貰うみたいなのは、
なんか、恥ずかしいな。
そんな状況で、結婚とか、
認めて貰えるのかな?」


「そうだな。
ご両親様にまずはご挨拶じゃないかな?
なんなら、私も行こうか?」


「あら、それなら、私も行きたいわ?
ロイヤル・バレエ団の舞台、
生で観てみたいし…」と、
小首を傾げながらお母様も言う。



話がどんどん進んでしまって、
私は困惑してしまう。


「あの…。
先天性の相貌失認は、
子供に遺伝してしまうかもしれません。
それで、あの…」

「そんなこと、大したことじゃないよ?
大変さが良く判る茉莉(めあり)がお母さんなんだから、
そうだとしても、理解して子育て出来るじゃん。
俺も気を配って、守るから、
問題ないでしょ?」


「結婚して授かった時に、
メアリーさんのお母様がまだイギリスに居るようなら、
私が子育て、サポート出来るわ?
一応2人、育てたことあるから。
まあ、細かいことは忘れちゃったけどね?」と言って、
手を優しく握ってくれた。

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