この作品は18歳未満閲覧禁止です
![](/image/skin/separater1.gif)
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
ノーサイドなんて知らない
第6章 引退、結婚とパパラッチさん問題
![](/image/mobi/1px_nocolor.gif)
「今日の記者会見が終わって、
皆さまの報道で、
一方的に私の顔が外に出たら、
今度はそれこそ、
一般の方が私に、スマホのカメラを向けるようになるかもしれないんですよ?
メイク落としたら別人だとは思いますので、
その辺りは大丈夫なのかしら?
でも、それ、とても怖いと思うのは、
普通の感情ではないでしょうか?
あまりにも追い回されて、
チームの方や実家にまで取材と称して貼りつかれたので、
今回、このような席を設けさせていただきました。
そのお陰で、この1ヶ月弱は追い掛けられることもなく、
チームの方にもご迷惑を掛けることもなく、
安心して過ごせましたことは、
感謝申し上げますが、
今後もどうぞ、そっとしておいてください。
お願い致します」と言って、
頭を深く下げた。
熊野さんが私の手をギュッと握って微笑みかけてくれたので、
私も手を握り返して笑った。
「言いたいことは、妻が全て言ってくれました。
俺の顔は載せてくれても良いですけど、
彼女の顔は絶対に載せないでくださいね?
もしも載ってたら、
申し訳ありませんけど、
法的手段、取らせて貰います。
それと、今後、取材とやらで周辺に張り付かれるのも、
勘弁してください。
単なる学生なんで」
「どうして、奥さんの顔、
載せたらダメなんですか?
綺麗じゃないですか?」
「一般人だからって…」
「でも、熊野さんの奥さんですよ?
公人みたいなもんでしょう?」と、食い下がる人もいた。
何を言ったら納得して貰えるんだろう?
そう思いながら、
私は再び、口を開いた。
皆さまの報道で、
一方的に私の顔が外に出たら、
今度はそれこそ、
一般の方が私に、スマホのカメラを向けるようになるかもしれないんですよ?
メイク落としたら別人だとは思いますので、
その辺りは大丈夫なのかしら?
でも、それ、とても怖いと思うのは、
普通の感情ではないでしょうか?
あまりにも追い回されて、
チームの方や実家にまで取材と称して貼りつかれたので、
今回、このような席を設けさせていただきました。
そのお陰で、この1ヶ月弱は追い掛けられることもなく、
チームの方にもご迷惑を掛けることもなく、
安心して過ごせましたことは、
感謝申し上げますが、
今後もどうぞ、そっとしておいてください。
お願い致します」と言って、
頭を深く下げた。
熊野さんが私の手をギュッと握って微笑みかけてくれたので、
私も手を握り返して笑った。
「言いたいことは、妻が全て言ってくれました。
俺の顔は載せてくれても良いですけど、
彼女の顔は絶対に載せないでくださいね?
もしも載ってたら、
申し訳ありませんけど、
法的手段、取らせて貰います。
それと、今後、取材とやらで周辺に張り付かれるのも、
勘弁してください。
単なる学生なんで」
「どうして、奥さんの顔、
載せたらダメなんですか?
綺麗じゃないですか?」
「一般人だからって…」
「でも、熊野さんの奥さんですよ?
公人みたいなもんでしょう?」と、食い下がる人もいた。
何を言ったら納得して貰えるんだろう?
そう思いながら、
私は再び、口を開いた。
![](/image/skin/separater1.gif)
![](/image/skin/separater1.gif)