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芦屋洋館秘話 ハウスメイドの献身ご奉仕
第4章  当主後継者 慶一

「それがね。慶一君に青山家の話をして、近々に本社に戻すから、いずれ後を継ぐという自覚を持って欲しいと伝えたらね。・・・<実は交際中の女性がいて連れて帰りたいが、こうなると、ハウスメイドとして来てもらえるか、彼女の気持ちもあるので相談します>と、自分から話しを切り出してくれてね。」 陽一は興奮気味に話を続けた。
                                                                           「シンガポールには、英国の慈善団体が19世紀に始めた孤児院があってね。慶一君は自分の境遇もあって、少しの寄付をしながら、毎月の子供たちの誕生会の手伝いをしたりするうちに、そこで働いている日本から来た女性と仲良くなったのだそうだ。そのお嬢さんはね、聖母会ではないんだが、やはりカトリック系の広島の孤児院で育ったそうだ。3年ほど前に高校を卒業して施設を出る時に、一所懸命勉強した英語を活かした仕事をしたいと、自分でシンガポールにある同じ会派の教会にレターを出して、その孤児院を紹介されたらしい。聡明で、積極的なお嬢さんだと感心したんだよ。」

「二人とも、社会活動に関心を持つような境遇で育ったからこその出会いですね。正にマリア様のお導きですね。」

「慶一君は、翌日、すぐに彼女に話をしに行って、この家に来てくれることになったと言うんでね。次の日に僕も会ってから帰ってきたんだよ。志保さんと言ってね。やはり驚いた様子だったけど、<自分は孤児で将来を不安に思っていたが、境遇が似ている慶一さんに親近感があり、真面目な人柄に惹かれて、この人とならと望んでいた。しかし、その人がいずれ青山家を継がれる立場にあることが分かった以上、自分のようなものは、悲しいけどお別れすることになるのかと思った。でも、ハウスメイドとして、慶一さんのお子を授かるようなご奉仕をさせてもらえるなら嬉しい。>と言ってくれたんだ。」 涼子の目に涙が止まらなかった。
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