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芦屋洋館秘話 ハウスメイドの献身ご奉仕
第4章  当主後継者 慶一

 陽一は、涼子が落ち着くのを待って、もう一つの話を切り出した。 「慶一君には、もう一つ大事な話をした。有香さんに、慶一君の世話をしてもらう。」 涼子は驚いて、顔を上げて陽一を見つめた。

「もう僕が子供を授かる必要はなくなった。彼女はまだ若い。僕との間に女の子がいるが、慶一君の代になれば、また次の望みも出て来る。<もちろん、志保さんという得がたい人と普通に子を授かればいいが、青山家の将来を考えると、念のためのことと考えてくれないか>と、慶一君にお願いした。自分の実父の子を産んだ女性と関係をもつことは心理的にどうかとも思ったが、慶一君は、<当主を継ぐからには、これまで青山家のために献身的に奉仕してきてくれた人を大事にするのは、当然の責務です。有香さんさえ良ければ>と納得してくれた。この後、有香さんに話してみるよ。」

「驚きましたが、ずっと将来のことまで考えると、青山家にとっても、有香さんにとっても良い話かと存じます。二人は同い歳で、愛育院で一緒に育った間柄ですしね。玲奈ちゃんのことも、慶一様なら末永く見守ってくれるでしょう。大事なお話をして下さり、有り難う存じます。」 涼子は退室しようとして、急に陽一のほうに向き直り、いたずらっぽい目をして話しかけた。

「ご主人様、今ほど青山家にも有香さんにも良い話と申し上げましたが、ご主人様はいかがなんですか。私はアラフィフでございますから、寝室でのご奉仕は、有香さんのような若い方と同じようには参りませんよ。」

 陽一は微笑みながら答えた。 「僕には涼子さんがずっと一緒にいてくれるからね。先代は永年お世話をしてくれた百合子さんと、西宮のマンションに移って老後を過ごされたでしょ。僕は、実父母のお二人がゆったりと晩年の生活ができて、良かったと思うんですよ。あれが僕の理想です。この先もよろしくお願いしますよ。」 涼子は、再び目を潤ませながら退室した。

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