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芦屋洋館秘話 ハウスメイドの献身ご奉仕
第4章  当主後継者 慶一

 入れ替わりに、有香が書斎に入り、サイドテーブルの前に膝をついて控え、涼子が残していったアンティークミントンのティーセットのトレイを手前に引いて、カップに継ぎ足した。カモミールの香りが立った。

「有り難う。今日は大事な話があってね。」 と有香の目を見ながら切り出した。

「夏のあの日に、また改めて話すからと仰られたことですね。承ります。」 有香は膝前に指を突いて、陽一の顔を真直ぐに見上げた。

「有香さんは、会社のシンガポールにいる慶一君と愛育院で一緒に育ったんだね。・・・驚くと思うけど、実は、僕と涼子さんの間に生まれた子でね。この家の<しきたり>で、愛育院に預けて見守ってきたんだ。近々、こちらに戻って来てね、数年後には家を継いで社長にということなんだ。」 陽一は、一つ一つ言葉を選びながら続けた。

「そこで、これは有香さんと玲奈ちゃんの将来のことを大事に考えてのことと思って聞いて欲しいんだけど、・・・有香さんには僕の元を離れて、慶一君の世話をしてもらえないかと思っているんだ。あなたはまだ若い。このまま僕の元にいるより、ぜひ青山家の次の世代のために奉仕を続けてもらいたいんだ。・・・それと、慶一君は、向こうで、日本人の女性と交際していてね。志保さんと言って、現地の孤児院で働いていてご縁があってね。有り難いことに、慶一君と一緒に戻ってきて、この家にハウスメイドとして入ってくれるというので、その志保さんに、いろいろと教えてあげて欲しいんだが。」
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