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芦屋洋館秘話 ハウスメイドの献身ご奉仕
第5章 ハウスメイド 志保

慶一は寝室に入ると、後ろから付いてきた志保の方を振り返り、 「会いたかったよ。この洋館に入って2ヶ月、僕も不慣れで不安なことも多くてね。志保さんが来てくれて、心強いよ。」 と言って、きつく抱きしめ、長いキスをした。志保の頬に、涙が一筋滑り落ちた。唇が離れると、志保は堰を切ったように一気に話し始めた。
「慶一さんに会えて、これからお世話ができるのは嬉しいんです。でも、不安なんです。有香さんがこのお部屋にご奉仕に入る夜は、私、耐えられるかなと。有香さん、とても優しくて、今もそれとなく私たちを二人だけにしてくれて。今日一日ご一緒しただけですけど、大好きになりました。これからいろいろ教えてもらってと、頼りに思ってるんです。でも・・・。青山家のハウスメイドとしてご奉仕するからには、慶一さんは私だけを見ているわけにいかないと、その覚悟はしてきたつもりなんですけど。」
「有香さんは僕に、<青山家の皆さんの優しさに報いるためにも、私の大事な役目を果たしたい>と、覚悟のほどを話してくれたんだ。そう言われて、僕もその通りだと思ったんだよ。僕も、覚悟を決めて、会社のことを大事に考えるし、そのため将来の後継ぎのことも大事に考えているんだ。志保さんにも、僕と一緒に大事な役目を果たしてもらいたいんだ。」

