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彼と私の秘密
第2章 マンネリ打破
家に着くと、彼が目を冷まして待っていた。
車から部屋までそんなに距離もないのだが、額に汗が滲みだしていたので、クーラーが効いている部屋がとても涼しかった。
パンを焼いた後の甘く香ばしい匂いが部屋に充満していて、軽くご飯を食べたのだと分かった。
「おかえり。我慢できずにパン食べちゃった。何か買ってきてくれたの?」
ソファーに腰かけた彼が私の右手にぶら下がるエコバックに視線を走らせて聞いてきて、買い物に出かけ帰る途中にお弁当屋さんに寄るつもりであったことを思い出した。
「晩御飯の買い出しにいって、お昼は買おうかと思っていたんだけれど、忘れてきちゃった」
そういいながらキッチンに入って手を洗い、うがいをする。冷蔵庫の中に、無造作にエコバックから食品を移していく。
移し終わるとエコバックを手早く丸めて、冷蔵庫に冷やしてあるお茶をコップに注いで一気に飲み干す。冷たい液体が、空っぽの胃に染み渡る。
「何も食べてないならパンを焼こうか?」
キッチンに顔をだした彼がそういった。
もう何もしたくなくて、彼に頷いてキッチンを明け渡すと、先程まで彼が座っていたソファーに腰かける。
車から部屋までそんなに距離もないのだが、額に汗が滲みだしていたので、クーラーが効いている部屋がとても涼しかった。
パンを焼いた後の甘く香ばしい匂いが部屋に充満していて、軽くご飯を食べたのだと分かった。
「おかえり。我慢できずにパン食べちゃった。何か買ってきてくれたの?」
ソファーに腰かけた彼が私の右手にぶら下がるエコバックに視線を走らせて聞いてきて、買い物に出かけ帰る途中にお弁当屋さんに寄るつもりであったことを思い出した。
「晩御飯の買い出しにいって、お昼は買おうかと思っていたんだけれど、忘れてきちゃった」
そういいながらキッチンに入って手を洗い、うがいをする。冷蔵庫の中に、無造作にエコバックから食品を移していく。
移し終わるとエコバックを手早く丸めて、冷蔵庫に冷やしてあるお茶をコップに注いで一気に飲み干す。冷たい液体が、空っぽの胃に染み渡る。
「何も食べてないならパンを焼こうか?」
キッチンに顔をだした彼がそういった。
もう何もしたくなくて、彼に頷いてキッチンを明け渡すと、先程まで彼が座っていたソファーに腰かける。