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ホップステップ
第7章 同居
「エビチリ美味しい。」
「でしょ?」
南と2人、中華を食べる
カウンター席だ
店はなかなか混んでいる
誠とよく来た店
「僕、幸子さんのこと何も知らないです。知ってるのは生年月日と骨折していることくらいかな。」
「知らないのによく番号教えてくれたね。あたしで何人目?」
「へ?」
「女性の患者さん、他にも来るでしょ。」
「教えたのは幸子さんが初めてっすよ。」
南はジーパンにスタジャンという格好だ
十字架のネックレスを付けている
「うふふ。彼女とかいないの?」
「出会いがなくて。職場と家の往復だし。」
チャーハンが運ばれてくる
幸子は二つの皿に取り分けた
「うっま。」
「でしょ~。結婚してた頃よく来てた。」
「え、してた?」
「バツイチなの。」
南がチャーハンを食べながら頷いている
感心したような顔だ
反応が面白くて幸子はおちょくりたくなる
「あたしも南君のこと何も知らないや。知ってるのは整骨院で働いてることくらいだわ。」
「南隼人25歳。丑年牡牛座AB型。趣味はパチンコすかね。休みの日は1日パチ屋に居ますわ。」
「あたしも前併設のカフェで働いてたよ。」
「ああ、あのやたらエロい格好の制服の。幸子さんイメージないなぁ。」
南が幸子の全身を見下ろす
品定めされているようだ
「あ、明日の予約だけど、手がまだ本調子じゃないからキャンセルしようと思ってて。できる?」
「良いですよぉ。また治ったら来てください。」
チャーハンを食べ終わる
「まだ頼む?」
「いや、もうお腹いっぱいっす。」
「そう。楽しかった。ありがと。」
幸子が伝票をもって立ち上がる
後ろに南の視線を感じたが、幸子はお会計に行く
やっぱり年上がいいなぁ
幸子は久々の異性とのデートに手応えのない感想を抱く
店を出て南と別れる
「じゃ、また予約するわ。」
「お大事にどうぞ。」
幸子は歩き出す
何故だか不意に三原に会いたくなる
恋しい。今すぐ会いたい
会って体を重ねてキスをしてキスをして
中年特有の匂いも
少し付いている贅肉も濃い体毛も
すぐ萎えてしまうアソコも
幸子は身悶えする
駄目だ
未練たらたらなのはあたしの方だ
あたし、狂わされてる
こんな若くてイケメンの男の子とデートしたのに満たされない
三原さんじゃないと満たされない
幸子は悔しくなるのであった
「でしょ?」
南と2人、中華を食べる
カウンター席だ
店はなかなか混んでいる
誠とよく来た店
「僕、幸子さんのこと何も知らないです。知ってるのは生年月日と骨折していることくらいかな。」
「知らないのによく番号教えてくれたね。あたしで何人目?」
「へ?」
「女性の患者さん、他にも来るでしょ。」
「教えたのは幸子さんが初めてっすよ。」
南はジーパンにスタジャンという格好だ
十字架のネックレスを付けている
「うふふ。彼女とかいないの?」
「出会いがなくて。職場と家の往復だし。」
チャーハンが運ばれてくる
幸子は二つの皿に取り分けた
「うっま。」
「でしょ~。結婚してた頃よく来てた。」
「え、してた?」
「バツイチなの。」
南がチャーハンを食べながら頷いている
感心したような顔だ
反応が面白くて幸子はおちょくりたくなる
「あたしも南君のこと何も知らないや。知ってるのは整骨院で働いてることくらいだわ。」
「南隼人25歳。丑年牡牛座AB型。趣味はパチンコすかね。休みの日は1日パチ屋に居ますわ。」
「あたしも前併設のカフェで働いてたよ。」
「ああ、あのやたらエロい格好の制服の。幸子さんイメージないなぁ。」
南が幸子の全身を見下ろす
品定めされているようだ
「あ、明日の予約だけど、手がまだ本調子じゃないからキャンセルしようと思ってて。できる?」
「良いですよぉ。また治ったら来てください。」
チャーハンを食べ終わる
「まだ頼む?」
「いや、もうお腹いっぱいっす。」
「そう。楽しかった。ありがと。」
幸子が伝票をもって立ち上がる
後ろに南の視線を感じたが、幸子はお会計に行く
やっぱり年上がいいなぁ
幸子は久々の異性とのデートに手応えのない感想を抱く
店を出て南と別れる
「じゃ、また予約するわ。」
「お大事にどうぞ。」
幸子は歩き出す
何故だか不意に三原に会いたくなる
恋しい。今すぐ会いたい
会って体を重ねてキスをしてキスをして
中年特有の匂いも
少し付いている贅肉も濃い体毛も
すぐ萎えてしまうアソコも
幸子は身悶えする
駄目だ
未練たらたらなのはあたしの方だ
あたし、狂わされてる
こんな若くてイケメンの男の子とデートしたのに満たされない
三原さんじゃないと満たされない
幸子は悔しくなるのであった