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ホップステップ
第8章 修羅場
服の乱れを整えてベランダに出てみる
隣のベランダで昇がタバコを吸っていた
聞こえたかな

「昇さん、、」

幸子が恐る恐る話しかける

「起きてたの?」

昇は普通に接してくる
聞こえてませんように

「星がきれいだね。」

見上げると空一面に星がちりばめられている
満天の星空

幸子は昇に三原の面影を重ねてしまう

「幸子ちゃん、ライターとして活躍しているみたいだね。誠くんに聞いたよ。」

「あ、ああ。」

ライター、、
最近はエキストラ手当ての方で稼ぎまくっているけどねん

「頑張ってるんだね。」

さすが昇さんは私の味方だわ
夜風が気持ち良い
幸子の髪がなびく
オナニーのあとは全身リラックスしている 
ああ、抱き枕が欲しいわ
彰はまだ帰ってこないのかしら

「恭子ちゃん、もう寝たんですか?」

「下で弓子さんと話してるよ。俺は蚊帳の外。」

「あたしも蚊帳の外。もう、家族じゃないのに、何故か一緒に住んでる。」

メンソールの煙草
まっつんと一緒だ
まっつん元気かな
気になるけど自分から連絡出来ずにいた

「幸子ちゃん、綺麗になったね。」

「ふふふ。最近年下の男の子とデートしました。」

「おお、良いじゃん。」

「一本もらえます?」

昇が胸ポケットから一本差し出してくれる

「幸子ちゃんも吸うんだね。」

「いつも誰かの貰うだけだけど。」

「恭子が嫌がるから俺はいつもベランダなんだ。」

「あはははベランダ族。」

昇の横顔を見る
整った顔立ち
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