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第8章 修羅場

「私、にAV に出てるんです。」

昇の目が見開かれる

「へ？」

「エキストラでね。結構手当付くんですよ。」

昇がホッとしたような表情をする

「僕もしようかな。」

「うふふ。昇さんは男優にスカウトされちゃいますよ。」

幸子が先日取り終えた動画を見せる

「へぇ。ホントに歩いてるだけだね。」

「今は次の台本を考えてます。」

「楽しそうだね。仕事。」

夜風が気持ち良かった


「ただいまー。」

部屋のドアが開く
彰だった
幸子は部屋に戻る

「何話してたの？」

「聞こえた？」

「別に。」

彰は風呂上がりのようだ
スウェットに着替えている

「もうちょっとで落とせそうだったのに。」

彰がニヤニヤする

「姉ちゃんに殺されるぞ。」

幸子もニヤニヤする

「三原さんと重なるの。」

「既婚者ってだけだろ。未練たらたらだな。連絡してみたら？」


彰がベッドに寝そべりゲームをしている横で
幸子は次の台本を考える

‘義兄を誘惑‘する弟の嫁

アイデアが湧く