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ホップステップ
第10章 夢見る夢子
ベランダでたそがれていると
部屋のドアが開く

「大丈夫?」

昇だった

「ごめんね。恭子のやつ機嫌悪くてさ。」

不意に涙が流れる
昇に見せまいとベランダの手すりに顔をつける

ひっくひっく
涙が止まらない

昇が背中をさする

「ごめんなさい私、、。」

昇に抱きしめられる
腕の中が暖かい
頭を撫でられて
涙で昇のシャツを濡らしてしまう 

「生憎ハンカチ持ってないや。」

「何も聞かないんですか。」

「何が?」

「私、外泊しました。誰とどこ行ってたとかフシダラとか、言わないんですか?」

「言わないよ。」

さらに涙が出る
不意に昇の唇が近づいてくる
え?
キスされた
幸子は茫然と立っていた

「泣き止んだ?」

昇が手すりに手をついて煙草を出す

「幸子ちゃんも吸う?」

幸子は首を横に振る
キスをされたのことで頭がいっぱいだ
余裕がない
昇さんは幸子よりも2、3歳年上と聞いている
キスぐらいチョロいのかも
私ったらキスされたくらいで
こんなタジタジになるなんて

「男の人と一晩一緒でした。奥さんがいる人。」

昇がこちらを見る

「何か事情があったんでしょ?俺はあることないこと詮索して幸子ちゃんを嫌いになったりしないよ。」

「私、苦しかった。記憶喪失の彼を助けたかった。でも助けたいなんて、私の自己満足でしかなかったんです。」

「良く頑張ったね。」

昇に頭を撫でられる
涙が止まる
 
「やっぱ吸おっと。」

昇が吸っていた煙草を奪う

「おっと。」

「間接キッスですよ~。」

幸子も余裕を振りまいてみせる

「いけない子だなぁ。」

昇に頭を引き寄せられて
またキス
今度は舌が入ってくる

気持ちいい、そして上手い
滑らかだった
初めてキスしたとは思えないほど舌が絡まっていく
鳥肌がたつ

「恐い、、」

やっとの思いで昇を引き離す
息が荒くなりながら昇を見る
昇も幸子を見ている
やばい、好きになりそう
ふと昇の一物に目がいってしまう

「キスだけなのにこんなだわ。」

大きいな
触りたいな
でも、そんなことしたら今度こそ恭子に追い出される

幸子はまた手すりに向いた

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