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ホップステップ
第3章 おかえりアキラ
「ごめんねぇ。彰、帰ってきてからああなのよ。気が立っているというか。向こうで色々あったみたいでね。」

弓子が紅茶を入れてくれる
いい匂い
幸子は結婚していた頃を思い出す
当時料理が苦手な幸子に、弓子は味付け、作り方、優しく教えてくれた

「彰、さっちゃんが好きなんじゃないかな。さっちゃんと住み初めてから落ち着いた気がするのよ。」

「知ってたんですね。彰と住んでたこと。」

「誠に聞いたの。」

幸子は紅茶を飲む
心から落ち着いた

「さっちゃんは、もう結婚とか考えてないの?」

「うーん、好きな人は居るけど。結婚となると、しがらみが。。」

「そうねぇ。気持ちわかるわ。2度目って、考えちゃうよね。」

弓子も夫と若くで死別してからは一人を貫いている

「あたしね、もう孫もいるおばあちゃんなんだけど、最近彼氏ができたの!」

「えっ!すごっ!」

携帯の写真を見せられる
二人で山を登った時の格好だ

「もしかして年下?」

「そう5歳下なの。」

弓子は少女のようにうきうきしている
60を過ぎた位だが肌も綺麗でスタイルもいい

「恋、してるんですね。」

「さっちゃんは、どうなの?」

「好きな人は居るけど、、最近奥さんと別れて、中学生の娘さんと一緒に住んでる人で。」

「そっかぁ。複雑ね。でもゆっくり時間をかけていけばいいわ。私が言うのもなんだけど、一度結婚を経験すると、2度目は吹っ切れてて、焦らず楽しめると思わない?」

確かに義理の母だった弓子から言われるのも不思議だ。しかし弓子の言う通りで、幸子は結婚に対する焦りは全くなかった
弓子はタンスの引き出しから意外なものを出してくる

「これ、よかったらどうぞ。」

「えっ。これ。」

ゴムだった
弓子さん、現役なのね!!
幸子は恥を忍んで聞いてみる

「実は、、私の好きな人、、アソコが立たなくて。。」

「ああ、良いクリニック紹介するわ♪漢方とかサプリもいいやつあるから。」

弓子は漢方やらサプリやら色々出してくる

「あと、この香辛料も良いみたいよ。少し分けてあげる。中華のお料理に混ぜるといいわ」

「工夫してるんですね!素晴らしい!」

まさか弓子とこんな話で盛り上がるとは
幸子は誰にも話せなかった悩みを話して
心が楽になっていた

家を後にする
とうとう彰とは言い合いしたままだった




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