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私じゃなくても
第2章 溢れる涙
お、お話?!!
え、なんの話?
もしかして
俺のお節介が邪魔くさいとか
千華ちゃんを触らんとってくれとか?!
やばい
俺、なんかあかんこと
してもうたかも…
けどもしそうなら
ちゃんと話聞いて
あやまらんと。
そう思うた俺は
「は、はい、大丈夫です。
どんな話ですか?
昨日のことですか?
俺、なんやあかんことしてもうたんやったらあやまるんで
なんでも言うて下さい」
そう言って
頭を下げると
ワンちゃんは慌てて
首を横に振った。
「ち、違うんです。
そんなんじゃなくて
早瀬さんは何も悪くなくて
ただ、私が…」
「私…が?」
「誰かと話がしたいだけなんです」
「え?」
誰かと話がしたい?
どう言う意味や。
一瞬、その意味が飲み込めへんかった俺は、そう聞き返してしまった。
すると
ワンちゃんは
ちょっと苦笑いを浮かべながら
俺から視線を外した。
「おかしい…ですよね。
誰かと話したいなんて」
「あ、いや
そーゆー意味やのうて」
「昨日、早瀬さんとお話したでしょ?
私…久しぶりだったんです。
誰かと直接会話したの。
あ、もちろん
レジの人とか病院の先生とか
そういう人とは話をするんだけど
普通の会話は久しぶりで…
だから
あの…
とても
嬉しかったんです」
嬉しかった。
そう言うと
ワンちゃんは
自分の前髪を触った。
俺は
正直驚いていた。
誰かと話すのが久しぶりやなんて
ちょっと信じられへんかったし
俺と会話したんやって
ほんの数回で
ワンちゃんは
ほとんど話してなかったような…。
けど
そんなことが
ほんまに嬉しいのなら
俺はいくらでも。
「ご、ごめんなさい。
変なこと言って」
「いやいや全然全然
俺でよかったら
話しましょう!
仮住まいやから
部屋におっても
落ち着かへんから
俺も助かるし」
そういうと
ワンちゃんは
ちょっとホッとした顔で
ちょこんと頭を下げた。
ほんま…あやまってばっかりや。
「で?
何話す?
ワン、あ、いや
奥村さん話したいことない?」
「私は……特に……」
いやいやいや
話したい言うたんちゃうんかい。
え、なんの話?
もしかして
俺のお節介が邪魔くさいとか
千華ちゃんを触らんとってくれとか?!
やばい
俺、なんかあかんこと
してもうたかも…
けどもしそうなら
ちゃんと話聞いて
あやまらんと。
そう思うた俺は
「は、はい、大丈夫です。
どんな話ですか?
昨日のことですか?
俺、なんやあかんことしてもうたんやったらあやまるんで
なんでも言うて下さい」
そう言って
頭を下げると
ワンちゃんは慌てて
首を横に振った。
「ち、違うんです。
そんなんじゃなくて
早瀬さんは何も悪くなくて
ただ、私が…」
「私…が?」
「誰かと話がしたいだけなんです」
「え?」
誰かと話がしたい?
どう言う意味や。
一瞬、その意味が飲み込めへんかった俺は、そう聞き返してしまった。
すると
ワンちゃんは
ちょっと苦笑いを浮かべながら
俺から視線を外した。
「おかしい…ですよね。
誰かと話したいなんて」
「あ、いや
そーゆー意味やのうて」
「昨日、早瀬さんとお話したでしょ?
私…久しぶりだったんです。
誰かと直接会話したの。
あ、もちろん
レジの人とか病院の先生とか
そういう人とは話をするんだけど
普通の会話は久しぶりで…
だから
あの…
とても
嬉しかったんです」
嬉しかった。
そう言うと
ワンちゃんは
自分の前髪を触った。
俺は
正直驚いていた。
誰かと話すのが久しぶりやなんて
ちょっと信じられへんかったし
俺と会話したんやって
ほんの数回で
ワンちゃんは
ほとんど話してなかったような…。
けど
そんなことが
ほんまに嬉しいのなら
俺はいくらでも。
「ご、ごめんなさい。
変なこと言って」
「いやいや全然全然
俺でよかったら
話しましょう!
仮住まいやから
部屋におっても
落ち着かへんから
俺も助かるし」
そういうと
ワンちゃんは
ちょっとホッとした顔で
ちょこんと頭を下げた。
ほんま…あやまってばっかりや。
「で?
何話す?
ワン、あ、いや
奥村さん話したいことない?」
「私は……特に……」
いやいやいや
話したい言うたんちゃうんかい。