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私じゃなくても
第2章 溢れる涙
side ワンちゃん
「千華、気持ちよさそう」
早瀬さんの腕の中で
千華はスヤスヤと眠っていた。
早瀬さんの千華の抱き方は
とてもぎこちないけど
本当に
優しい一人だな…
「ほ、ほなよかった。
今のうちに
早う食べて」
早瀬さんは
千華を抱いて緊張してるのか
少し慌てたような口調でそう言うと
たこ焼きに視線を落とした。
「あ、はい」
なぜだろう。
普段なら
買ってきたものをもらうなんて
遠慮しちゃうのに
不思議と早瀬さんには
甘えられる。
私は
早瀬さんの言葉に甘えて
たこ焼きを手に取り
「いただきます」
と、早瀬さんに伝えて
2個目のたこ焼きを頬張った。
あぁ……美味しい…。
少し冷めちゃったけど
まだあったかくて……
「美味しいです」
「たこ焼き好きなん?」
特別大好きというわけじゃないけど
今はとにかく
あったかいものを食べてるとことが
嬉しかった。
あったかいものを食べたの
いつぶりかな……
会話をしながら
しかも千華を抱いてもらって
味わいながら何かを食べるなんて
いつぶりだろう…
パパはいつも忙しいし
家にいても
疲れてるからって
結局、千華を抱くのは私。
少しの時間でもいい。
パパもこうして
千華を抱いてくれたら……
そんなことを思いながら
背筋を伸ばして
一生懸命千華を抱いてくれている早瀬さを見ると
なんだかまた
涙が込み上げてきてしまった。
今、とても嬉しくて
でも、なぜか
切なくて
早瀬さんが
とても優しくて
もっと
ここにいたくて
「千華、気持ちよさそう」
早瀬さんの腕の中で
千華はスヤスヤと眠っていた。
早瀬さんの千華の抱き方は
とてもぎこちないけど
本当に
優しい一人だな…
「ほ、ほなよかった。
今のうちに
早う食べて」
早瀬さんは
千華を抱いて緊張してるのか
少し慌てたような口調でそう言うと
たこ焼きに視線を落とした。
「あ、はい」
なぜだろう。
普段なら
買ってきたものをもらうなんて
遠慮しちゃうのに
不思議と早瀬さんには
甘えられる。
私は
早瀬さんの言葉に甘えて
たこ焼きを手に取り
「いただきます」
と、早瀬さんに伝えて
2個目のたこ焼きを頬張った。
あぁ……美味しい…。
少し冷めちゃったけど
まだあったかくて……
「美味しいです」
「たこ焼き好きなん?」
特別大好きというわけじゃないけど
今はとにかく
あったかいものを食べてるとことが
嬉しかった。
あったかいものを食べたの
いつぶりかな……
会話をしながら
しかも千華を抱いてもらって
味わいながら何かを食べるなんて
いつぶりだろう…
パパはいつも忙しいし
家にいても
疲れてるからって
結局、千華を抱くのは私。
少しの時間でもいい。
パパもこうして
千華を抱いてくれたら……
そんなことを思いながら
背筋を伸ばして
一生懸命千華を抱いてくれている早瀬さを見ると
なんだかまた
涙が込み上げてきてしまった。
今、とても嬉しくて
でも、なぜか
切なくて
早瀬さんが
とても優しくて
もっと
ここにいたくて