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私じゃなくても
第3章 友達のライン
そんな夜を過ごした俺は
その翌日
いつもより
遅い時間に目が覚めてしまった。

あかん!
チャイルドシート
外す約束してたのに
もう昼やんけ!

奥村さんが何時に帰ってくるのか
聞き忘れた俺は
悪いことしてるわけやないのに
なんや焦って飛び起きて
急いでシャワーを浴びようと
風呂場に向かった。

そして
浴室のドアを開けると……

ん?
ワンちゃん、シャワー浴びてる?

隣の部屋から
シャワーの音が聞こえるような
気がする。

千華ちゃんの声は聞こえへんから
寝てる間に
シャワーしてたり
するんやろうか……

あ、あかんあかん
余計なこと考えんと
とにかく汗流して
ワンちゃんに連絡せんと!


それから急いでシャワーを浴び
俺は
昨日聞いたばかりの連絡先に
メッセージを送った。

『今から
チャイルドシート外します。
大丈夫なら
車の鍵、貸してください。
手が離せない場合は
都合いい時連絡ください』

送信。

すると
すぐに返信がきた。

『今、千華は眠ってるので
もう少ししたら
駐車場まで鍵を持って行きます』

よかった。

なんとか
奥村さんが帰ってくるまでに
元通りにできそうや。

いや、別に
バレても
かまわへんのやけど……。


それから
ちょうどチャイルドシートが外れた頃
ワンちゃんは駐車場に現れた。

あれ?
なんや…いつもと違う雰囲気。

あぁ…
髪、結んでないんや。

「鍵、もって来ました」

「ありがとう。
ちょうどシート外れたとこやで。
ほな、鍵空けてもらえる?」

「はい」

それからワンちゃんは
奥村家の車の鍵をあけて
シートを取り付けやすいように
ドアを開けてくれた。

そして俺は
シートを持って
そのワンちゃんのそばに近づくと

あ…やっぱり
シャワー浴びてたんや

と、すぐわかるほど
ワンちゃんのえぇ香りに包まれた。

それと同時に
俺はちょっと
泣きそうになった。

千華ちゃんが寝てて
シャワー浴びられて
千華ちゃん抱っこせんと
一人でココまで来られて…
ということは
ワンちゃんは今
ちょっと
楽、できてるっちゅうことやろ?

そう思うと
なんや…
胸が熱くなったんや。

風呂入って気持ちよさそうで
笑顔も自然。

そんな普通のことが
なかなかでけへんとか
ほんまに
赤ちゃんおったら
大変なんやな……。


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